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オールシーズンタイヤは凍結路面に強い?寒冷地に最適なタイヤの種類も解説

オールシーズンタイヤは、冬にも使用できるタイヤとして認知されています。雪道だけでなく、凍結路面にも強いのか気になる方もおられるのではないでしょうか。凍結した路面は、非常に滑りやすいため危険です。

このコラムでは、オールシーズンタイヤは凍結に強いとは言えない理由とともに、その特性について解説します。オールシーズンタイヤを使用する上で押さえておきたい注意点や、冬を乗り切るためのポイントを紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

オールシーズンタイヤは凍結路面に強い?

オールシーズンタイヤは、凍結路面に強くありません。ただし、雪道での性能は夏タイヤよりも高めです。ここでは、オールシーズンタイヤの特性について、JAFのデータを元に解説します。オールシーズンタイヤが自身の環境に合っているのか確認してみましょう。

凍結路面での制動力は夏タイヤとあまり変わらない

オールシーズンタイヤは、雪上性能を持たせた夏タイヤのようなもので、凍結路面まで対応するように開発されたものではありません。オールシーズンタイヤの凍結路面での性能は、JAF(日本自動車連盟)が行ったテスト結果がひとつの参考になります。

時速40kmからの制動において、夏タイヤの止まるまでの距離は105.4mでした。オールシーズンタイヤは101.1mでしたので、大きく変わらないと言えるでしょう。


オールシーズンタイヤは夏タイヤよりも雪道に強い

オールシーズンタイヤと夏タイヤの最大の違いは、雪道における性能です。オールシーズンタイヤは、夏タイヤと異なる素材を使用しており、低温下でもゴムの柔軟性を失わないよう設計されています。

同じくJAFが実施した雪道上(圧雪路)でのテストでは、夏タイヤの制動距離が29.9mに対してオールシーズンタイヤは22.7mと、その差は約7mです。また、雪道での旋回テストでは、非金属製のタイヤチェーンを装着した夏タイヤと同等の性能を持つ結果となりました。

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凍結しにくい地域ではオールシーズンタイヤも選択肢のひとつ

オールシーズンタイヤは雪道を走行できる性能を有していますが、凍結路面には対応していません。したがって、自身の居住地域の環境や車の用途を考慮して、装着するかどうかを決めることが大切です。ここでは、オールシーズンタイヤの強みを解説しますので、ぜひタイヤ選びの参考にしてください。

季節毎の履替えや保管が不要

オールシーズンタイヤのひとつの強みは、使い勝手の良さです。夏は夏タイヤと同様の使用感で、積雪の頻度が少なく凍結することもほとんどない地域では、最良の選択肢と言えるでしょう。

オールシーズンタイヤを履くと、季節毎に夏タイヤとスタッドレスタイヤを履替えることがないだけでなく、それぞれ保管スペースを用意する必要もありません。年中そのまま装着できるため、車の管理が容易です。


タイヤの維持費が抑えられる

オールシーズンタイヤのもうひとつの強みは、維持費を抑えられる点です。タイヤを夏用と冬用をそろえるとなると、まとまった費用がかかりますが、オールシーズンタイヤなら1セットで済みます。また、履替えにかかる工賃もかかりません。

保管スペースを用意できない方もおられるでしょう。タイヤは適切に保管しないと、劣化を早めてしまいます。保管をお店に依頼すると料金が発生しますが、オールシーズンタイヤはその心配もありません。

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オールシーズンタイヤについて押さえておきたいポイント

オールシーズンタイヤの購入を検討している場合、冬用タイヤとして使えるかどうかを確認することが大切です。降雪量によって規制が設けられている道路もあるため、ポイントを押さえておきましょう。ここでは、オールシーズンタイヤ選びで重要なスノーフレークマークと、チェーン規制の概要を解説します。

スノーフレークマーク付きかどうか確認する

スノーフレークマークは、厳しい冬の環境においても性能を発揮するタイヤに設けられた印です。サイドウォールから確認可能で、別名スリーピークマウンテンと言われ、山と雪を組み合わせたデザインをしています。

オールシーズンタイヤとして販売されているタイヤでも、スノーフレークマークが付いていないと高速道路の冬タイヤ規制で使用できません。購入前に確認することをおすすめします。


チェーン規制ではタイヤチェーンの装着が必要

スノーフレークマークが付いたオールシーズンタイヤを履いていても、冬の道路で走行不可となる場面があります。大雪により、道路にチェーン規制がかかっている場合です。走行するためにはタイヤチェーンの装着が必要で、これはスタッドレスタイヤにおいても変わりません。

タイヤチェーンは駆動輪に装着します。FF車は前輪に、FR車は後輪で4WDの場合は前後輪のどちらかです。大雪の可能性に備え、冬はチェーンを常備しておくと良いでしょう。


オールシーズンタイヤを使用する際は残り溝に注意が必要

オールシーズンタイヤは使い勝手の良いタイヤですが、しっかりと点検することが大切です。残り溝は、タイヤのコンディションを測る重要な要素ですので、注意深くチェックしましょう。ここでは、オールシーズンタイヤを使用する上で、押さえておきたい残り溝の知識を解説します。

冬用タイヤとして使用する場合は50%以上残っていること

冬用タイヤとしてオールシーズンタイヤを使用する場合、残り溝が50%以上残っている必要があります。50%を下回っている場合、雪道での性能低下が懸念されるため交換時期です。

溝の残量を簡単にチェックできるよう、多くのオールシーズンタイヤにはプラットホームという突起が縦溝に設けられています。少なくとも冬のシーズン前には、十分な残量があるか確認しておきましょう。プラットホームが露出した状態で走行すると、都道府県によっては交通違反となってしまいます。


積雪・凍結路面以外を走行する場合は1.6mmが使用限度

積雪・凍結路面ではプラットホームを基準に使用できるかを判断しますが、ドライ路面やウェット路面に関しては1.6mmがボーダーラインです。車の構造などについて定めている道路運送車両法の保安基準では、タイヤの溝が1.6mm以上あることと規定されています。

基準を下回ったタイヤで公道を走ると違反になるため、交換は必須です。車検においても厳しくチェックされますので、使用限界へ到達する前に交換を検討しましょう。

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冬を安全に乗り切るためのポイント

冬の走行の安全性を高めるために、タイヤだけでなく運転方法や凍結路面など滑りやすい場所を把握しておきましょう。まず、運転で基本となるのは操作方法で、ステアリング・アクセル・ブレーキを緩やかに扱うことが大切です。急な操作をすると、グリップ力の限界を超え、滑る原因となるため注意しましょう。

冬の道路は、場所によってグリップ力が大きく変化します。特に、トンネルの出入り口や橋は凍結している可能性が高い場所です。また、交差点も踏み固められることによって、滑りやすくなっているケースが多いでしょう。下り坂やカーブは、スピードを抑えることが重要です。

そして、走行する前に車の状態を確認します。良好な視界を確保するために、ガラスの霜や雪は取り除いておいてください。ルーフ上の雪もブレーキ時にフロントガラスを覆ってしまう可能性がありますので、落としておきましょう。

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凍結に強いのはオールシーズンタイヤよりもスタッドレスタイヤ

オールシーズンタイヤは、季節を問わず使えるようバランス良く設計されたタイヤです。一方でスタッドレスタイヤは冬の路面に特化した性能を持ち、より安全に走行できます。ここでは、スタッドレスタイヤの特徴や冬に強い理由について解説しますので、参考にしてください。

日本において凍結路・積雪路に最も強いのはスタッドレスタイヤ

冬用タイヤにはオールシーズンタイヤ以外にもいくつか種類があり、日本において主流なのはスタッドレスタイヤです。スタッドレスタイヤは雪上路面だけでなく、凍結路面での性能も優れたタイヤで、事故につながりにくいと言えます。

冬用タイヤとして以前使われていた、金属のピン(スタッド)が埋め込まれているスパイクタイヤは、現在日本において使用を制限されています。凍結路面での高いグリップ力が得られる反面、道路を傷付けてしまうためです。


スタッドレスタイヤが凍結・雪に強い理由とは?

スタッドレスタイヤが冬の路面に適しているのは、柔らかいゴム質にあります。オールシーズンタイヤよりもさらに柔軟性を持たされており、効果的に路面を捉えることが可能です。

また、深く掘られた溝で雪をつかみ、圧雪して高いグリップ力を生み出します。また、細かな溝のサイプが特徴的で、これにより凍結した路面上の水分を取り除きつつ引っかくことが可能です。

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オールシーズンタイヤはイエローハットで簡単に探せる

イエローハットのオンラインショップでは、タイヤの検索が可能です。オールシーズンタイヤを取り扱っており、夏タイヤやスタッドレスタイヤもラインアップしています。ここでは、イエローハットにおけるタイヤメニューの一部を紹介しますので、ぜひご覧ください。

オンラインショップなら24時間タイヤを探せる

オールシーズンタイヤなど、タイヤ探しの際はぜひイエローハットのオンラインショップへアクセスしてみてください。24時間いつでも利用でき、簡単かつ注文まで完結します。

夏タイヤやスタッドレスタイヤの種類も豊富にラインアップしており、ホイールもセットで購入可能です。車種やタイヤサイズをメニューから選択するだけで、車に合った商品の候補が分かります。


タイヤ4本セットの購入特典もご用意

イエローハットでは、タイヤ4本セットもしくはタイヤ&ホイール4本セットのご購入金額が、税込2万円以上となる方を対象に特典を提供しています。サポート内容はホイールナット増し締め点検とタイヤローテーションの2つで、どちらも1回無料です。

増し締め点検は安心につながり、タイヤローテーションはタイヤの長持ちにつながる重要なメンテナンスですので、ぜひご活用ください。


シーズン毎にタイヤを使い分けている場合はWEB予約が便利

夏タイヤもしくは冬タイヤへの履替えを、スムーズに終わらせたい方もおられるでしょう。イエローハットは、シーズン毎のタイヤ履替え作業をWEBから予約可能です。事前にご予約いただくことで、最小限の待ち時間で履替えが完了するため、多忙な方におすすめと言えます。

また、予約日の確認や変更やキャンセルが必要になった場合も、WEBから簡単に行えますので、ぜひご活用ください。

タイヤの履替え作業

WEB予約 コチラ


まとめ

オールシーズンタイヤは、凍結路面に強いとは言えませんが、使用地域によっては利便性の高いタイヤです。積雪の頻度が少ない場合や、凍結の可能性が低い場合は検討してみる価値があると言えるでしょう。

オールシーズンタイヤを購入する時は、ぜひイエローハットのオンラインショップで探してみてください。簡単に適合するタイヤが見つかり、スタッドレスタイヤを含め豊富な選択肢の中から選べます。

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