【10月3日更新】槍・穂高連峰、涸沢カールは見ごろ。秋山紅葉情報2023
北アルプスの紅葉前線は稜線から少しずつ中腹へと下り始めている。槍・穂高連峰の最新紅葉情報をお届けしよう。
構成=山と溪谷オンライン、写真・情報提供=槍ヶ岳山荘グループ・涸沢ヒュッテ
北アルプスの紅葉といえば槍・穂高連峰
険しい岩稜を連ねた3000m峰がそびえる槍・穂高連峰は、ダイナミックな山岳地形とナナカマド、ダケカンバといった落葉樹が織りなす絶景で有名。槍ヶ岳は槍沢や飛騨沢、天狗原といった紅葉スポットが知られているほか、氷河地形が紅葉に染まる穂高岳の涸沢カールは必見の美しさだ。標高が高いために紅葉が始まる時期は早いが、中腹から麓の上高地へと紅葉の見頃が移ろうので、楽しめる時期も意外に長い。
2023年は9月に高温が続いた影響で紅葉が遅れ気味だったが、10月に入って見ごろを迎えている。
10月3日 涸沢は紅葉が見ごろ(涸沢ヒュッテ)
2023年10月3日
おはようございます。現在4℃です。
池に少しだけ氷が張りました。
9月25日 涸沢、紅葉は2割程度の色づき(涸沢ヒュッテ)
2023年9月25日
現在17℃です。今朝の最低気温は6℃でした。
紅葉は2割程度の色づきですが、株により見頃を迎えているものもあります。
9月24日 岳沢は木々が色づき始める(岳沢小屋)
2023年9月24日
ようやく今朝は例年並みの冷え込みとなり、稜線方面では2~3℃、岳沢では7℃で、木々の色付きが始まりました。
今日は森林限界となる岳沢パノラマ(2620m)まで登りましたが、微妙に色付いている程度で、まだまだ紅葉(黄葉)と呼べるほどではありませんでしたが、ヒュッテ大槍さんの情報では槍沢の天狗原(2400m)のナナカマドが赤く色付き始めたとか、南岳小屋からは北穂池周辺や大キレットカール(2600m)が色付き始めたとのことです。
この先も強い冷え込みはなさそうですが、平年並みの気温で推移しそうなので、これからゆっくりと紅葉前線は麓へ下りていきそうです。
かもしかの立場まで下りると、まだ葉っぱは青々していました。
紅葉前線はだいたい3日で標高100m下りてくるというので、このまま行くと、標高の高い表銀座や槍沢氷河公園、岳沢上部などは来週末くらいから見頃に、岳沢小屋周辺や、槍沢・涸沢などはその次の週末(3連休)頃が見頃になりそうです。
なんだかんだ言って、だいたい平年並みになりそうですね。
9月22日 涸沢、ダケカンバがやや色づき始める(涸沢ヒュッテ)
2023年9月22日
草紅葉のピークは少し過ぎてきました。
紅葉は日々色はついてきていますが、まだダケカンバが少し色変わった程度で見ごろはまだまだです。
高温と水切れによるものか、ナナカマドの葉がすこし枯れたようになっている箇所もあります。
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秋が深まるにつれて、山の表情は刻々と移ろっていきます。北は北海道、標高の高い日本アルプスから九州の山まで紅葉前線を追いかけて、全国の登山エリアの最新情報をお届けします。