ロンドンで4日に行われた記者会見でメダルを見せる奇甫倍(左)と呉真ヒョク=(聯合ニュース)
ロンドンで4日に行われた記者会見でメダルを見せる奇甫倍(左)と呉真ヒョク=(聯合ニュース)
【ロンドン聯合ニュース】ロンドン五輪は12日、閉会式が行われ、17日間の熱戦の幕を閉じた。韓国選手団(選手245人、役員129人)は「10-10(金メダル10個以上獲得、総合10位内入り)」を目標に掲げ、22競技に出場。金メダル13個、銀メダル8個、銅メダル7個で総合5位を記録し、目標を上回る成績を収めた。
 韓国の五輪の総合順位は、1988年ソウル五輪(金12個、銀10個、銅11個)の4位が最高だが、海外で開催された大会の成績としては今大会の5位が最高となる。
 金メダルは過去最高を記録した前回の北京五輪(総合7位)と同数で、2大会連続で「10-10」の目標を達成し、スポーツ強国の地位を固めた。アジアでは中国(金37個)に次いで2位。
 目標達成を可能にしたのは、アーチェリーと射撃での活躍が大きかった。
 アーチェリーは、男女個人と女子団体で金メダルを、男子団体で銅メダルを獲得した。女子の奇甫倍(キ・ボベ)は2冠を達成し、男子の呉真ヒョク(オ・ジンヒョク)は韓国人選手として初めて五輪の男子個人で優勝を果たした。
 射撃では、男子エアピストルに出場した秦鍾午(チン・ジョンオ)が今大会の韓国勢初となる金メダルを獲得した。秦は男子50メートルピストルでも北京五輪に続き2大会連続で優勝を果たし、夏季五輪の個人種目で初めて2冠を達成した韓国選手となった。女子25メートルピストルでは金牆美(キム・ジャンミ)が優勝し、金メダルを手にした。
 韓国はフェンシングと柔道でも健闘した。
 フェンシングは、女子エペ個人の準決勝に出場した申アラム(シン・アラム)が、延長戦の終了1秒前からタイムが経過せず不可解な判定により逆転負けするアクシデントもあったが、女子サーブル個人と男子サーブル団体で金、女子エペ団体で銀、男子フルーレ個人、男子エペ個人、女子フルーレ団体で銅を獲得した。
 金メダル2個獲得を目指していた柔道は、男子81キロ級で金宰範(キム・ジェボム)が、男子90キロ級で宋大男(ソン・デナム)がそれぞれ優勝し、目標を達成した。男子66キロ級では、チョ準好(チョ・ジュンホ)が準々決勝で判定が覆されるという異例の事態が起きたにもかかわらず敗者復活戦で勝ち上がり、価値ある銅メダルを獲得した。
 また、体操男子種目別跳馬決勝で梁鶴善(ヤン・ハクソン)が大技を決め、五輪体操で初の韓国勢金メダル獲得を果たした。
 レスリングでは男子グレコローマンスタイル66キロ級でキム・ヒョンウが優勝。韓国勢の五輪レスリングでの金は2004年アテネ五輪以来で、同種目では初となる。
 金メダルは逃したものの、アジアトップ級の実力を見せつけ、国民を感動させた競技もあった。
 競泳男子の朴泰桓(パク・テファン)は400メートル自由形予選で一度は失格となったが判定が覆って決勝に進み2位となった。200メートル自由形でも2位となり二つの銀メダルを獲得した。
 洪明甫(ホン・ミョンボ)監督率いるサッカー男子代表も日本との3位決定戦で2―0と完勝し、同種目の五輪初メダル獲得に成功した。
 また、韓国選手としては初めて五輪で新体操個人総合決勝に進み5位の成績を収めた孫延在(ソン・ヨンジェ)の活躍も目を引いた。

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