従順で甘えん坊な性格のマルチーズ。愛玩犬として長い年月を過ごしてきただけあって、人に慣れやすく扱いやすいところが魅力の犬種です。この記事ではそんなマルチーズの歴史や寿命、マルチーズと人気犬種を掛け合わせたミックス犬について紹介します。

現在マルチーズと暮らしている方をはじめ、これからマルチーズを迎えようと考えている方も、ぜひ魅力あふれるマルチーズの特徴を知ってくださいね。

マルチーズが生まれたのは、イタリアの地中海に浮かぶマルタ共和国「マルタ島」。紀元前1500年頃、中東のレバノン周辺に住んでいた海洋貿易商人たちがアジアから持ち込んだ犬が、マルチーズの祖先だったといわれています。小さく愛らしい性格のマルチーズは貿易船の乗組員たちの癒しとなり、船旅をしながら世界各国へ広まっていったのですね。

その後、ヨーロッパでも広く知られるようになったマルチーズは、イギリスのビクトリア女王や貴族の抱き犬として飼われるほど人気になります。日本では1970年にマルチーズのブームが始まり、1968年から1984年の間には飼育頭数1位をキープ。現在、国内における飼育頭数は全犬種のなかで10位（アニコム損害保険株式会社｜人気犬種ランキング2023年版）と当時より落ちてしまったものの、今も愛玩犬として高い人気を誇っています。

なお、愛玩目的で作出された犬種は20種類以上存在しますが、このうちマルチーズは「世界最古の愛玩犬」といわれるほど長い歴史を持つ犬種です。イソップ寓話ではマルチーズが登場するお話もあり、ギリシャやエジプトでも飼われていた記録が残っているのだとか。あの可愛らしい見た目からはあまり想像できませんが、実はとても長い歴史があるのです。

＜参考URL＞
https://www.anicom-sompo.co.jp/inu/3639 .html

異なる純血種を掛け合わせて作出される「ミックス犬」が、最近人気を集めています。ミックス犬の魅力は、なんといっても個性あふれる性格と見た目でしょう。純血種の犬と異なり、ミックス犬には犬種特有の固定化した特徴がありません。成長とともに見た目や性格が大きく変わる犬も珍しくなく、唯一無二の可愛さを実感しやすいのが特徴です。

掛け合わせる犬の種類はさまざまですが、マルチーズのように人気がある犬種は比較的多くの掛け合わせに使われます。マルチーズのミックス犬として代表的なものとしては、マルチーズとトイプードルのミックス犬「マルプー」やヨークシャーテリアとのミックス犬「マルーキー」、チワワとミックス犬「チワマル」など。

このほか、ポメラニアンのミックス犬「ポメマル」やペキニーズとのミックス犬「マルペキ」、ミニチュアダックスフンドとのミックス犬「マルックス」などもあります。同じ掛け合わせ同士でも呼び方が複数あるミックス犬も存在するため、混乱しないようにしましょう。

＜参考URL＞
https://psnews.jp/dog/p/45867/

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・ペキニーズのミックス犬が人気！ペキプーやマルペキなど6種の特徴とは

個体差はありますが、マルチーズの平均寿命は12～15歳程度といわれています。マルチーズは好発疾患が比較的少ない犬種で、長寿といわれる小型犬のなかでも長生きする傾向があります。食事や体重管理、運動など健康に関わる要素を日常的に管理しておけば、高齢になっても穏やかに過ごすことができるでしょう。

なお、マルチーズがかかりやすい病気としては「流涙症」「眼瞼内反症」「乳腺腫瘍」「僧帽弁閉鎖不全症」などが挙げられます。乳腺腫瘍と僧帽弁閉鎖不全症は命にかかわることもあるため、年に1～2回は動物病院で検査を受けておくのがおすすめです。

また、マルチーズは骨が細く弱いため、骨関節のトラブルにも注意したいもの。膝のお皿が正常な位置から外れてしまう「膝蓋骨脱臼（パテラ）」は激しい運動や着地失敗など突発的な原因のほか、日常的な動作によって起こることもあります。マルチーズが普段過ごす部屋の床は滑らないよう工夫し、足腰にかかる負担を最小限にしてあげましょう。

＜参考URL＞
https://www.nihonpet.co.jp/dog/maltese.html

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人懐っこく、飼い主さんに構ってもらうことが大好きなマルチーズは、世界最古の愛玩犬といわれるほど長い歴史を持った犬種です。命にかかわる重大な病気のリスクが低い分、長寿傾向がある小型犬のなかでも特に長生き。しつけをしっかり守る従順さや賢さも併せ持っており、犬を初めて迎える方でも扱いやすいのが大きな魅力といえるでしょう。

一方で骨が細く足腰が弱いため、小型犬全般が注意したい膝蓋骨脱臼や骨折には十分気をつけなければいけません。もしマルチーズが歩きたがらなくなったり、不自然に脚を伸ばすような動作がみられたりした場合は、なんらかの関節トラブルを起こしている可能性が考えられます。床にはフロアマットやカーペットを敷く、滑りにくい床材を導入するなど、マルチーズの足腰に負担がかからない環境作りを心がけてくださいね。

「Live Natural for Dog」は、愛犬の足腰に配慮した天然木のフローリング。犬が滑りにくい加工を施すことで、余計な踏ん張りや転倒のリスクを抑えられます。天然木ならではの質感もしっかり残して作っているため、「滑りにくい床材は表面のザラつきが気になる」「滑りにくさと美しさを両立したい」というオーナー様は、ぜひ導入をご検討ください。

「Live Natural for Dog」のフローリングをご採用のお客様から可愛いミックス犬「マルチーズ×ダックス」の動画を投稿いただきました。

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犬にやさしい、滑りにくさをプラスした天然木フローリング “Live Natural for Dog”

石川 美代子

犬の管理栄養士、動物ケアスタッフ、動物医療技術師、犬の美容師（トリマー）。卒業後は動物看護師として動物病院に勤務し看護業務に従事。現在はwebライターとして主にペット関連記事の執筆、ペット用品・記事の監修などを行う。