プントランド・ソマリランド紛争
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プントランド・ソマリランド紛争(プントランド・ソマリランドふんそう、英: Puntland–Somaliland dispute)は、内戦状態にあるソマリア内の独立地域、ソマリランドとプントランドの間の戦争。時々実戦も行われているが、直接的な戦闘は少ない[1]:14。
争われているのは両国の間にあるスール地域(Sool)、サナーグ地域(Sanaag)の一部、トゲアー地域の一部(プントランド側の呼称ではアイン地域(Cayn))であり、プントランド側はそれぞれの頭文字をとってSSC地域という。これらの地域は、1991年のソマリランド独立宣言の時点ではソマリランドへの参加を表明していたと見られるが、1998年のプントランド設立宣言の時点ではプントランドにも参加を表明して帰属が曖昧になっていた。2002年にプントランドがスールのラス・アノドを占領してからは多くがプントランドの実効支配下となった。ところが2007年にソマリランドがラス・アノドを占領してからは立場が逆転し、ソマリランドが徐々に実効支配地域を広げて、2022年時点ではスール地域の大部分はソマリランドの実効支配下にあり、アイン地域も最大都市ブーホードレを除いてソマリランドの実効支配下にあり、サナーグ地域も東部の一部を除いてソマリランドの実効支配下にある。