うつくしま未来博 概略

うつくしま未来博

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/15 05:33 UTC 版)

概略

多極分散型社会や循環型社会等、一極集中や環境問題といった20世紀社会の課題を乗り越えるため、そして首都機能移転を実現するための様々な知恵技術が、展示・運営方法・県民が主役を務めるイベント、等を通じて紹介され、21世紀のライフスタイルを提案する博覧会として開催された。

博覧会のテーマは「自然との共生」。自然に関するイベントが数多く行われた。これは1999年和歌山県で開催された南紀熊野体験博の影響を受けている(なお、南紀熊野体験博はパビリオン中心の博覧会ではない)。また、ほぼ同時期に山口県で開催されていた山口きらら博福岡県で開催されていた北九州博覧祭2001と情報交換を行っていた。

用地面積は約46ヘクタール。172億400万円の収入に対し、支出は160億300万円、約11億7千万円の黒字を計上した。開催期間中、200万人(県の総人口とほぼ同じ)の目標に対し165万7,002人が来場した。猛暑の影響で序盤の来場者は低調であったが、中盤からは1日あたりの入場者数が増加、最高となった9月23日には62,621人が来場した。

パビリオン等

パビリオン (12)

  • からくり民話茶屋
福島県の民話を聞かせるパビリオン。会場内でも特に人気が高く、閉幕後は同様の施設が郡山駅内に設けられていたが、2016年10月に閉店した。[1]
パビリオンとして唯一残されたムシテックワールド
  • なぜだろうのミュージアム ムシテックワールド
博覧会終了後、開催地の須賀川市が引き継ぎ、2001年11月から「ムシテックワールド」の名称で昆虫科学をテーマにした科学館として開館した。ほとんどのパビリオンは撤去されたが、この建物のみが科学館として残されている。

その他、開催期間中は以下のパビリオンが設けられた。

企業未来館 最先端技術、未来のくらしの体験ゾーン (17)

沿革

1993年
県民運動の第Ⅱ期シンボル事業として地方博覧会を開催する方向性が固まる。(第Ⅰ期はふくしま国体
1995年
  • 8月18日 - 名称、会期、会場、テーマが決定。
    • 名称:うつくしま未来博
    • 会期:7月の夏休みから約90日間
    • 会場:須賀川テクニカルリサーチガーデン用地内(須賀川市)
    • テーマ
日本語:美しい空間 美しい時間
英語:BEAUTIFUL LIFE, BEAUTIFUL LAND
1996年
1997年
1998年
ふくしま国体のマスコットキャラクターとして登場し、この博覧会では家族として再登場した。
家族構成は、のキビタン、のキビママ、長女のキビィ、長男のキビマルである。
  • 9月3日 - 県民総参加を支援する県民組織「うつくしま未来博推進協議会」発足。
  • 11月6日 - 通商産業省(現:経済産業省)の特定博覧会、通称「JAPAN EXPO」の認定を受け、正式名称が決定。
    • 正式名称
日本語:ジャパンエキスポ イン 福島2001 うつくしま未来博
英語:JAPAN EXPO IN FUKUSHIMA 2001 BEAUTIFUL FUKUSHIMA FUTURE EXPO
  • 10月12日 - 須賀川テクニカルリサーチガーデン内にて、用地造成工事の安全祈願祭が行われる。同時に、この日から、県庁前に開幕残日表示灯が点灯する。
1999年
  • 6月16日 - 第2次収支計画を決定、総額174億円、入場料金は当日券で大人3,000円に決定。
  • 9月 - 第1次マスタープランがまとまる。同時期に、うつくしまナイトファンタジーのプロデューサーが久石譲に決定。
  • 9月9日 - 和歌山県南紀熊野体験博閉会式会場にて、ジャパンエキスポ旗の引き継ぎを受ける。
2000年
2001年
同博覧会に先立ち開催された。メインテーマは「ほんとの空がある うつくしま、ふくしま。」
2002年



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