ベントレーが「ベンテイガ ハイブリッド」を日本初公開 約50kmを電気だけで走れるPHEV

2021.11.02 自動車ニュース webCG 編集部
「ベントレー・ベンテイガ ハイブリッド」と、ベントレーモーターズジャパンの牛尾裕幸代表。
「ベントレー・ベンテイガ ハイブリッド」と、ベントレーモーターズジャパンの牛尾裕幸代表。拡大

ベントレーモーターズジャパンは2021年11月2日、プレミアムSUV「ベンテイガ」のプラグインハイブリッドモデル「ベンテイガ ハイブリッド」を日本初公開した。

 
ベントレーが「ベンテイガ ハイブリッド」を日本初公開 約50kmを電気だけで走れるPHEVの画像拡大
 
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アンベールされる「ベンテイガ ハイブリッド」。
アンベールされる「ベンテイガ ハイブリッド」。拡大
マーケティング&コミュニケーションマネージャーの横倉 典氏。
マーケティング&コミュニケーションマネージャーの横倉 典氏。拡大

CO2排出量を純ガソリン車の3分の1以下に低減

ベントレー・ベンテイガ ハイブリッドは、駆動と発電の両方を担うガソリンエンジンに、駆動用のモーターおよびバッテリーを組み合わせたプラグインハイブリッド車(PHEV)である。ベンテイガのPHEVモデルは、欧州では現行ベンテイガが大幅改良を受ける前の2019年10月にデビューしていたが、そのモデルは日本に導入されなかった。ベンテイガ ハイブリッドを含め、ベントレーのPHEVが日本で販売されるのはこれが初となる。

パワーユニットは最高出力340PS、最大トルク450N・mを発生する3リッターV6ツインスクロールターボエンジンと、最高出力128PS、最大トルク350N・mを発生する電動モーターの組み合わせで、システム全体では最高出力449PS、最大トルク700N・mを発生。バッテリーには168個のセルで構成される容量17.3kWhのリチウムイオン電池を採用しており、最大31マイル(約50km)の距離を電気だけで走れるという(NEDCモード)。また、このバッテリーは200Vの普通充電を使えば約2時間45分で満充電にすることが可能(急速充電には非対応)。無償オプションでベントレー純正のウォールボックス(家庭用充電ユニット)も用意されている。

純エンジン車の「ベンテイガV8」と比べると、車両重量が220kg増しの2690kgとなっていることもあってか、0-100km/h加速は5.5秒(ベンテイガV8は4.5秒)、最高速は254km/h(同290km/h)と、動力性能については一歩譲り、また「オールテレインスぺシフィケーション」や「ベントレーダイナミックライド」、カーボンセラミックブレーキ、トレーラースタビリティーコントロールなどのオプションも選択できない。

一方、大幅に向上しているのが環境性能で、二酸化炭素排出量はベンテイガV8(294g/km)の3分の1以下となる83g/kmに低減。ガソリンタンクが縮小しているにもかかわらず、最大走行可能距離は863kmと、93kmも拡大している。また、エアサスペンションやパノラミックルーフといった充実した装備もV8モデルと同等(ただし7人乗り仕様は非設定)で、荷室容量も479リッターと、V8モデルの484リッターとほぼ同様の積載性を実現している。

価格はベンテイガV8と同じ2269万円。日本ではこの11月よりデリバリーが開始される予定となっている。

2022年第2四半期には「フライングスパー」のPHEVも

ベントレー・ベンテイガ ハイブリッドの発表会では、ベントレーモーターズジャパンの牛尾裕幸代表が登壇。2021年1~9月期の販売台数が前年比+44%の477台と好調に推移していること、その41%をSUVのベンテイガが占めていることなどを説明。今回のベンテイガ ハイブリッドに続き、「ベンテイガS」や「フライングスパー ハイブリッド」などの新モデルを順次投入していくことも発表した。

またマーケティング&コミュニケーションマネージャーの横倉 典氏は、カーボンニュートラルへ向けた英ベントレーモーターズの取り組みや、2014年発表の「ミュルザンヌ ハイブリッド コンセプト」に端を発する電動車開発の経緯を説明。ベンテイガ ハイブリッドに関しては、まずはベースとなるベンテイガがベントレーのモデルとしては女性オーナーや若い世代のオーナーが多い点、買い物や通勤といった“普段使い”での使用頻度も高い点などを挙げて、同車が電動パワートレインとの親和性が高いことを解説。流行に敏感で新しい体験や革新的なアイテムに価値を見いだす人、高級車ブランドの電動化にも十分な理解がある人に訴求していきたいと語った。

(webCG)

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