秋田県:海面より低い「八郎潟干拓地」
地形の特徴

古八郎潟,干拓地,潟湖(ラグーン),砂州

地形の三次元イメージ : 八郎潟干拓地

当時,日本で第二位の湖水面積を誇る「八郎潟」の大半を干拓してできたのが「八郎潟干拓地」で,その行政区域が全て「大潟村」となりました。
元々,「男鹿半島」は島でした(火山島)。 米代川からの砂が流れ着いて砂州ができ,やがて島と繋がりました。
砂州の上には,海岸から風で運ばれた砂が吹き寄せられて「能代砂丘」となりました。
島の南側も同様で,砂州の上に「秋田(天王)砂丘」ができ,それらの後ろが巨大な「潟湖(ラグーン)」となったのです。

「干拓」とは,潟湖などの水を抜いて乾かすことにより,陸地を作る作業です。
土砂を投入することは殆ど無いので,その陸地は当時の水面よりも下になります。
図のように,八郎潟の水位は約+1mであるのに対し,干し上げた陸地の高さは-4m以下にもなっています。
村人の生活の場だけは,盛り土をしたので-1m程度となっていますが,それでも,周囲の水面との差は2mにもなっているようです。
【地上写真】 寒風山からの八郎潟干拓地

「寒風山」山頂から見る限り,干拓地が海面より下であると,全く気づきません。
が,土地の高さは調整池の水位よりも確実に5mは低いので,排水機場の役目は実に重要です。
大雨が降り,そのせいで長期間停電したら,・・・・・,です。
【引用情報と参考情報】

【引用情報】

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