⾹港・北京の2会場で、フィリップス オークショニアズとポーリーオークションが共同開催した、「20 世紀・コンテンポラリーアート&デザインセール」は、45カ国から800⼈以上が参加。両日ともに「ホワイトグラブ」(全ロットの完売)を記録し、トータルで約9,042万⽶ドルの売り上げを達成した。
奈良美智の作品『Missing in Action』は約1,600万ドル(約15億円)という驚異的な記録で落札。草間彌⽣の『Nets Obsession, 2004』は、331万米ドルの値段がついた。ミヤ・アンドウの『Tasogare faint lilac blue』は約5万7000米ドル、チームラボの『Flowers and People ‒ Dark,2015』は、約25万1800ドルで落札されている。
そのほか、ゲルハルド・リヒターによる『Abstraktes Bild (940-7)』は、約1,200万⽶ドルで落札されるなど、2000年以降に制作された作品の中で最も⾼額な作品となった。また、エミリー・メイ・スミスの『Broom Life』は、最高予想落札価格の20 倍以上に跳ね上がり、150万⽶ドル以上で落札されている。
なお、今回のオークションについて、フィリップス アジア代表 ジョナサン・クロケットは、「モダン&コンテンポラリーアートのカテゴリーに対する世界的な需要を改めて実感するとともに、アジアのバイヤーの⼒を感じることができました。今シーズンのセールは、当社にとって最も多様性に富んだものの⼀つであり、20世紀および21世紀の優れた芸術作品を提供することで、今シーズンも素晴らしい結果を達成することができました。この勢いは、2021年を通して続くと確信しています」とコメントしている。
Text: Aya Hasegawa