3年の月日を経て生まれ変わったこの銀座並木通り店は、波打つようなファサードが最大の特徴。この外壁は「水の柱」を象徴しており、建築家の青木淳が手がけたもの。自然からインスピレーションを受けて設計されているという。詞的な曲線には銀座の街並みやビルがうっすらと反射し、光や時間、角度によってさまざまな表情をみることができる。
水の流れを感じさせる有機的な曲線やインテリアが美しい店内のデザインは、建築家のピーター・マリノが担当。エントランスではファイバーグラスでできた大きなクラゲのオブジェが出迎えてくれる。1階はシーズナルな最新コレクションやウィメンズのレザーグッズ、ウォッチ&ファインジュエリーを展開し、奥のポップイン・スペースではオープニングにあわせて神秘的な深海をモチーフにしたディスプレイが。この常設コーナーはブランドがフィーチャーするオススメのアイテムを展示し、定期的に入れ替わるそう。現在は、2021年サマー・カプセルコレクションのウィメンズを展開中だ。
オープンを記念して、コム デ ギャルソン(COMME DES GARCONS)の川久保玲とコラボした「バッグ ウィズ ホールズ」も発表された。こちらは、2014年のコラボプロジェクト「アイコンとアイコノクラスト:Celebrating Monogram」で初披露されたもので、今回は当時のフォルムを活かし、新たにブラックのグレインカウハイドレザーでお目見え。すでに完売しているが、デイリー使いに便利なデザインが特徴だ。
さらにアイコンバッグのひとつでもある「カプシーヌ」は、キャンバス地とカーフレザーで「カプシーヌ BB」として軽やかになって衣替え。シンプルながらもフロントに付いたLVのイニシャルとエレガントなキャンバス地が見事にマッチしている。クラッチとしても使えるウォレット「ポルトフォイユ・カプシーヌ」は大きなLVのイニシャルがフラップにあしらわれ、内側には大容量の2つのコンパートメント、ファスナー付きのコインポケット、12個のカードスロットを完備。どちらも銀座並木通り店限定だ。
中央のらせん階段をあがった2階フロアはウィメンズのレザーグッズに加えて、アクセサリーやトラベル、フレグランスのほかホームアイテムなどが揃う。このフロアでは、購入したトランクにイラストを描くペインターが駐在しており、既に所有しているトランクや新しく購入したアイテムに旅の思い出やイニシャル、お気に入りのモチーフをオーダーすることが可能。発注から手もとに届くまでは3ヶ月程度(時期によって異なる)で、自分だけのオリジナルはもちろん、特別な日のギフトにもぴったり。
同フロアではギフティングコーナーも設けており、マグカップやヴィヴィエンヌのオブジェ、Airpodsが入るキーチャームなどをディスプレイ。時期によってラインナップが更新されるので、訪れるたびに新しい発見がありそう。筒型のフォルムが愛らしいカンヌ・モノグラムやトランクをモチーフにしたミニチュアチェーンバッグも喜ばれそう。
3階はウィメンズのコーナーで、プレタポルテやシューズをメインに、ニコラ・ジェスキエールのデザインを代表する「SINCE 1854」のクラッチや同柄のシューズもラインナップ。店内の至る箇所には、ピーター・マリノがセレクトしたアートやインテリアが展示されており、買い物をしながら優雅な世界に浸れるのが嬉しい。
4階はフロア全体がメンズで構成されており、今回は店舗限定として水彩画のようなタッチで描いたモノグラム・モチーフのビーズ刺繍のシャツと、スエード地にビーズとスパンコールが刺繍されたモノグラムフラワーのスニーカーを販売するほか、広々としたシューズコーナーも設置している。ショーケースには、2021年春夏コレクションに登場したオリジナルキャラクター「ズームとその仲間たち」をモチーフにしたキュートなアクセサリー類も!
プライベートサロンは6階に設けられ、アートを鑑賞しながら広々としたエクスクルーシブな空間で優雅なショッピングを楽しむこともできる。洗練されたインテリアにもブランドのこだわりが満載だ。
そして最上階にはスガラボ(SUGALABO)のオーナーシェフ、須賀洋介が手がけるル・カフェ・ヴィー(LE CAFE V)」がオープン! 美しいターコーイズブルーで統一した店内は、まるで海のなかにいるよう。ここではカフェメニューや、旬の食材を使ったランチ、ディナーも楽しむことができる。テーブルセットには愛らしいヴィヴィエンヌを添えて。
ファッションとアート、さらに食を融合したルイ・ヴィトン銀座並木通り店。自然からインスピレーションを受けた美しい空間を満喫しながら、優雅なひとときとショッピングを楽しみたい。
ルイ・ヴィトン銀座並木通り店
オープン/2021年3月20日(土)
場所/東京都中央区銀座7-6-1
営業時間:/11:00~20:00
https://louisvuitton.com/
Photos: Text: Megumi Otake Editor: Mayumi Numao