ブラッド・ピットとジェニファー・アニストン 再婚・離婚を経て、関係修復。
今年の1月に行われた俳優組合（SAG）賞の授賞式で、受賞結果やスピーチよりも注目を集めたのが、ブラッド・ピットとジェニファー・アニストンという元夫婦の再会。現在は二人ともシングル同士ということもあって、理想のカップル復活かと世間は盛り上がった。
1998年にそれぞれのエージェントによるセッティングで知り合い、交際が始まった二人は、2000年7月に結婚。ジェニファーが出演していた人気シリーズ「フレンズ」にブラッドがゲスト出演するなど、公私ともに絶好調だったパワーカップルに陰りが見えたのは2004年。ブラッドが『Mr. & Mrs.スミス』（2005）の撮影でアンジェリーナ・ジョリーと共演した頃から不和が噂され、映画公開前の2005年1月に共同声明で破局を発表、10月に離婚が成立した。
その後、ブラッドはアンジーと養子を2人迎え、実子3人をもうけ、2014年に再婚した。一方のジェニファーは、ブラッドリー・クーパーやジョン・メイヤーなどと恋愛を経て、2015年にジャスティン・セローと再婚した。
ともに幸せな家庭を築いているように見えていたが、2016年9月にアンジェリーナがブラッドとの離婚を申請。離婚後はほとんど接点がなかったブラッドとジェニファーだが、ブラッドがジェニファーの連絡先を調べて、2017年2月に誕生日祝いのメッセージなどをメールするようになった。ジャスティンは寛容な態度をだったが、2人は2018年2月に離婚を発表した。
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その翌年、2019年2月のジェニファーの50歳のバースデーパーティーにブラッドの姿があった。ジェニファーは毎年クリスマスシーズンにホームパーティーを開くが、ブラッドはこちらにも参加している。
そして2020年1月、SAG賞の授賞式でブラッドは『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』で、ジェニファーは「ザ・モーニングショー」でともに受賞した。バックステージでジェニファーのスピーチを見守る姿を目撃され、カメラマンたちに囲まれても意に介さず、互いの受賞を祝福し合った。
ジェニファーはメインキャスト6人が勢ぞろいする「フレンズ」の同窓会特番の撮影が控えているが、出演を決めかねていた時にブラッドのアドバイスで出演を決めたと言われている。復縁して養子を迎える予定という噂もあるが、関係者や「ジェニファーはブラッドと友人として交流が復活したのを喜んでいますが、それだけです」と恋愛再開については否定的だ。
ニコラス・ホルトとジェニファー・ローレンス シリーズ作品を通じて育んだ友情。
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『X-MEN: ファースト・ジェネレーション』（2011）で共演して交際が始まったジェニファー・ローレンスとニコラス・ホルト。出会った頃は2人とも10代で、ジェニファーがアカデミー賞に初ノミネートされた『ウィンターズ・ボーン』（2010）の公開前だった。だが、同作で彼女が大ブレイクを果たすと、それまでとは状況が一変。
パパラッチに追われ、ハッキングされたジェニファーのスマートフォンから流出した写真が、ニコラスに送りつけられたこともあったそう。常に誰かに見られている感覚でリラックスすることもできず、2013年1月に破局してしまった。冷却期間を置いた後、夏には交際を再開したが、それも1年で終止符を打つことになった。再び破局した直後も『X-MEN アポカリプス』（2016）で共演し、現場でもふざけ合ったり、避け合うこともなく、映画完成後のプロモーションも一緒にこなした。
だが、ジェニファーは『ハンガー・ゲーム FINAL：レボリューション』（2015）の公開前、テレビ番組のインタビューで喪失感に襲われていた時期をこう振り返っている。「『ハンガー・ゲーム』は長い間、私の人生だった。優先順位が一番だったの。それにある男性と5年間交際していて、それも私の人生だった。この映画とこの人が私の人生だったけど、私たちは映画の撮影が終わると同時期に破局したの。24歳の一年間、私はずっと『この映画なしの私、彼がいなくなった後の私って何者なの？』と思っていたわ」
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ニコラスは2017年からモデルのブライアーナ・ホリー・と交際中で、2018年4月に第一子が誕生。一方のジェニファーは、2018年から交際が始まった美術商のクック・マロニーと2019年10月にゴールインした。お互いに幸せを見つけた今、ニコラスはジェニファーについて「家族みたいな存在」と語る。2人は2019年6月に『X-MEN: ダーク・フェニックス』のプレミアに同席し、バックステージで楽しそうに話し込んでいた。
ジェニファー・ロペスとディディ 愛と尊敬で結ばれたアーティスト。
ジェニファー・ロペスがディディことショーン・・コムズと交際していたのは、1999年から2001年。シンガーとしてのデビューアルバム『On the 6』のプロデューサーの1人がディディだった。改名を繰り返しているディディのことを「パフィ」と呼ぶジェニファーは、彼について「パフィも私もブロンクス育ち。出会った時は彼は音楽界ですでに成功者で、私はファースト・アルバムを作り始めたばかりだったから、私にとって師みたいな存在だった」「パフィ時代は、私の人生でクレイジーだった期間」と振り返っている。
ディディはマンハッタンのクラブで銃撃事件で巻き込まれて、銃刀法違反で逮捕されるなどトラブルも多く、ジェニファーとは何度も喧嘩と仲直りを繰り返していた。2001年に完全に破局を迎えた時も、その事実をディディはなかなか受け入れようとしなかったそうだが、ジェニファーは交際中から彼の度重なる浮気に薄々気づいていた。「『ちょっとクラブに行く』と出かけると、その夜は帰って来なかったから」と後に語っている。プロポーズもされたが、「10年後、子どもたちと家にいて、午前3時に彼は今どこにいるのか心配したいのか？と考えて」断ったという。
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その割に二人は破局後も不思議なくらい親しく、一緒に出かけることもあった。ジェニファーはディディとの関係について「愛と尊敬しかない」とも言っている。ジェニファーは双子をもうけた元夫マーク・アンソニーとも良好な関係だが、子どもたちの存在があってこそのもの。その意味でもディディは特別な存在のようで、お互いのSNSに反応してコメントすることもある。
2019年1月に、砂糖と炭水化物抜きの10日間ダイエットに挑戦したジェニファーが9日目の姿をインスタグラムに投稿すると、ディディは「OMG」と目がハートになっている絵文字付きでコメントし、直後には彼女の婚約者アレックス・ロドリゲスが「ラッキーな俺」とハートの絵文字を付けて余裕のコメント。さすがに少し気が引けたのか、ディディは後から「悪気はなかった」とアレックスに詫びを入れたそうだ。
レニー・クラヴィッツとニコール・キッドマン 元彼の娘が仕事仲間に成長。
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2001年にトム・クルーズと離婚後、ニコール・キッドマンが付き合ったのがレニー・クラヴィッツ。当時は公にしていなかったが、実は婚約もしていた真剣な交際だった。2003年に共通の友人の紹介で知り合い、ニコールはレニーが所有していたアパートに住んでいた。レニーが2004年にリリースし、GAPのCMに使用されたシングル「Lady」はニコールについて歌った楽曲だと言われている。
当時、レニーは元妻で女優のリサ・ボネとの間にもうけた愛娘、ゾーイ・クラヴィッツと暮らしていた。ティーンエイジャーだったゾーイは、父親の交際相手にかなり厳しいチェックを入れていたそうで、レニー曰く「娘は本物で誠実な人を望んでいた」というが、ニコールはその条件をクリアしたようだ。ゾーイはのちにニコールについて、「とても優しくしてくれた。私は13歳くらいだったけど、映画に連れて行ってくれたりしたわ」と話している。
成長したゾーイは女優になり、TVシリーズ「ビッグ・リトル・ライズ」でニコールと共演したのはご存知の通り。レニーは「二人が共演することになったのは面白いと思った。大人の女性としてお互いを知り、素晴らしい番組で共演するのは素敵なことだよ」と語った。
レニーとニコールは婚約したことを公表しないまま、2004年に破局を迎えたが、その理由をニコールは「二人とも結婚する心の準備ができていなかった」と話している。ちなみに婚約していたことが明らかになったのは、2017年にTV番組に出演したニコールが「ゾーイのことはよく知っているわ。彼女の父親と婚約していたから」と口を滑らせたから。ニコールは「レニーのことは大好き。素晴らしい男性よ」と話すほど、現在は良き友人同士だ。
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ニコールが2006年にキース・アーバンと再婚後、2013年にCMTミュージック・アワードで一緒になった時は仲良く3人で談笑して、カメラにポーズもとった。2016年にはハリウッド映画祭でもニコールとレニーはハグし合うなど、気まずさはゼロ。昨年、ゾーイがパリで開いた結婚パーティーにニコールも出席しており、家族ぐるみの付き合いが続いている。
ショーン・ペンとマドンナ 激情が穏やかな愛情に変化。
1985年8月16日、マドンナは自身の誕生日にショーン・ペンと結婚した。「Like a Virgin」の大ヒットでブレイク中だったマドンナに夢中になったショーンが、友人のツテで「Material Girl」のミュージックビデオの撮影現場を見学したのが同年2月。そこで知り合って半年でゴールインしたのだが、二人とも若くて激しい気性ゆえ、ショーンがパパラッチと争って逮捕されたり、夫婦喧嘩がエスカレートして警察沙汰になったことも。
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マドンナは1987年に離婚を申請し、1989年に離婚が成立した。当時、ショーンがマドンナを野球バットで殴打したという説や、マドンナを椅子に縛りつけて暴力をふるい、そのまま外出して9時間放置したという凄まじいDV疑惑などが報じられたが、マドンナは2015年に一連の報道について「事実無根」と完全否定している。
ショーンはマドンナと離婚後に2児をもうけたロビン・ライトと結婚したが、2010年に離婚。スカーレット・ヨハンソンやシャーリーズ・セロンと交際するも破局、現在は32歳年下の女優、レイラ・ジョージと交際中だ。一方のマドンナもガイ・リッチー監督との再婚・離婚を経て、数々の恋愛遍歴を重ねたが、現在は35歳年下のバックダンサー、アラマリック・ウィリアムズと付き合っている。
妙に似た者同士なところのある二人は、30代や40代の頃にほとんど接点はなかったようだが、50代になってからは交流が復活。マドンナは「この前、元夫がコンサートを見に来たの。30年前にも見に来て、私の衣装の露出が多すぎると機嫌を損ねた。でも今回、ショーの後に手紙をくれて、ようやく私の芸術を理解したと書いてあったのよ。30年かかったわ」とMCで語った。
2016年にはマドンナ主催のチャリティガラにショーンが出席したことも。マドンナが自ら出品したネックレスのオークションで、「あなたのことをまだ愛してるのよ。15万ドル入札してくれたら、あなたと再婚する」と呼びかけ、ショーンはこれに応じて入札したが、残念ながら最終的に別人が落札した。またハーブ・リッツ撮影のウェディング写真の競売時には、マドンナに請われてステージに登壇したショーンが場を盛り上げた。
Text: Yuki Tominaga
