18歳のときにヒロインに抜擢された映画『オペラ座の怪人』(2004)で美しすぎるハイヴォイスを披露し、世界中の注目を集めたエミー・ロッサム。天使の声と謳われた美声は、幼い頃から習っていたオペラで培ったものだった。彼女は7歳でアメリカ最大級のオペラハウス、メトロポリタン・オペラ歌劇場のステージに立ち、伝説のオペラ歌手ルチアーノ・パヴァロッティと並んで歌った経験もあるほどだ。
『インタビュー』誌では「子どものころ、オペラの練習からの帰り道に必ずお肉屋さんの前を通ったのだけど、母かベビーシッターとお店に入ると決まって、『オペラの子が来たよ!』って言われて『僕たちに何か歌ってくれるかい?』と聞かれた。それで歌を歌うと、ご褒美にホットドッグをもらえた」と語っている。
ロッサムは人気ホスト、コナン・オブライアンのTVトーク番組に出演した際にも同じエピソードを紹介しているのだが、そこではどのようにしてホットドッグを手に入れたかを実演。生歌の素晴らしさに、会場では大きな拍手が沸いた。
Text: Rieko Shibazaki