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いつかこの目で見たい、世界の奇想天外な風景20選【世界の絶景スポット】

自然の叡智を感じる秘境から、なんでこんなところに?と不思議な建造物まで。いつかは実際にこの目で見てみたくなる、唯一無二の絶景スポットを世界中から厳選した。

1. ラコッツ橋(ドイツ/ザクセン州) 美しさゆえについた名前は「悪魔の橋」

Photo: MikeMareen/Getty Images

ドイツ・ザクセン州の小さな町、クロムラウにある19世紀に造られたアーチ橋。辺りの自然と調和しながら弧を描く姿があまりに美しく、その美しさゆえに魔力を持つサタンの仕業だと伝えられる「悪魔の橋」だ。


2. ゴールデン・ブリッジ(ベトナム/ダナン) 巨大なコンクリートの手に支えられた黄金の橋

Photo: wichianduangsri/Getty Images

力強く橋を支える2本の巨大なコンクリートの手があまりにもリアル。これは、ベトナム中部の海抜1400mの高原リゾート、バナヒルズの公園とケーブルカーの駅を結ぶ150mの遊歩道。崖の上にせり出した橋の上から、ダナンの街が一望できる。

3. タシケントの地下鉄駅(ウズベキスタン/タシケント) まるでミュージアム! 美しい核シェルターの地下駅

Photo: XiFotos/Getty Images

1977年の開通以来、写真撮影がNGとされてきたウズベキスタンの首都タシケントのメトロ駅。2018年に撮影が解禁となり、あまりの美しさに世界中の注目を集めている。核シェルターにもなっている各駅には、豪華なシャンデリア、大理石の彫刻、そして多彩なアートも。それぞれの異なるテーマがあり、美術館を巡るように楽しめる。

4. ドバイフレーム(アラブ首長国連邦/ドバイ)  ドバイの今と昔が体験できる巨大な黄金のフレーム

Photo: Katiekk2/Getty Images

高さ150m、幅93mの超巨大な黄金の額縁「ドバイフレーム」は、世界最大の額縁としてギネスのお墨付きも獲得。外見のインパクトもかなりだが、フレームの中は最先端技術を駆使した展示スペースになっていて、ドバイの「過去、現在、未来」を知ることができる。最上階からの景色も圧巻だ。

5. チャイティーヨー・パゴダ(ミャンマー/モン州) 落ちそうで落ちない不思議な黄金の岩

Photo: T.Chaisarn/Getty Images

ヤンゴンの北東の標高約1,100mの山にある、通称「ゴールデンロック」。高さ6.7m、周囲25.6mの金色の巨岩の上に高さ7mほどの仏塔があり、岩は今にも滑り落ちそうな不安定な状態で山の上に鎮座している。伝説によれば岩の下にはお釈迦様の遺髪があり、そのパワーによって落ちないのだとか。


6. 四面十方普賢菩薩金像(中国/四川省) 仏教の聖地に建つ世界最大級の黄金仏像

Photo: MediaProduction/ Getty Images

中国四大仏教名山の一つに数えられる峨眉山。4つの峰のうち、標高3,079mの金頂の頂上で、ひと際目を引くのは、高さ48mの巨大な黄金の仏像「四面十方普賢菩薩金像」だ。金銅仏としては世界最大級の大きさを誇り、四方八方を見渡す10面の顔と3頭の六牙白象が強烈なインパクトを与える。神々しい姿を拝めば金運もアップしそうだ。

7. トロルの舌(ノルウェー/ヴェストラン地方) フィヨルドを見下ろすスリリングな絶景

Photo: Mària Migrovà/Eyeem/Getty Images

標高約1,100mの断崖絶壁から板状に長く延びた岩が、ノルウェーの伝承に登場する巨人の妖精トロルの舌のように見えることから、この名が付いた。眼下には想像を遥かに超える雄大な風景が広がる。ノルウェー5大フィヨルドのひとつ、ハダンゲルフィヨルド地帯の湖と、連なる山々が織りなすコントラストがあまりに美しい。

8. コルコバードの丘(ブラジル/リオデジャネイロ) リオの街を見守る丘の上のキリスト像

Photo: iStock Editorial / Getty Images Plus

丘の上の高さ30mの巨大なキリスト像は、ブラジル独立100周年を記念して1931年に建てられたもの。以来、街のシンボルとしてリオデジャネイロを見守り続けている。彫刻家のカルロス・オズヴァウジやポール・ランドウスキらによってフランスで制作され、大西洋を渡ってコルコバードにやってきた。

9. テオティワカン(メキシコ) 神々の都市と呼ばれる圧巻のスケールの古代遺跡

Photo: iStock Editorial / Getty Images Plus

首都メキシコシティから北東に50kmほどの場所にある巨大な古代遺跡。紀元前2世紀から6世紀にかけて繁栄し、7世紀に忽然と姿を消した謎のテオティワカン文明の跡だ。700年後になって、アステカ文明を起こしたアステカ人たちがこの地を発見し、あまりのスケールの大きさに驚き、“神々の都市=テオティワカン”という名を付けたという。

10. 青の洞窟(イタリア/カプリ島) 神秘的なブルーの光に満たされた海の洞窟

Photo: Naruto Japan / PIXTA

海の波が長い年月をかけて岩を削ってできた海蝕洞に、地中海の強い日差しが透明度の高い海水を通して入り込み、独特のブルーの世界を創り出す。青い光は晴れた日限定。岩の隙間にある入り口が狭いため、波の高い日は入場禁止。簡単には出合えないからこそ、一目見ようと世界中から多くの観光客が訪れている。

11. ブルーラグーン(アイスランド/グリンダヴィーク) ミルキーブルーの湯をたたえた世界最大の露天風呂

Courtesy of Blue Lagoon

首都レイキャビクから車で40分ほどの距離にある、広大な溶岩大地に囲まれた世界最大の露天風呂。面積約5,000㎡の温泉は、むしろ湖と言ったほうがしっくりとくる。地熱エネルギーを利用して人工的に造られたもので、隣接する地熱発電所が地下2,000mから汲み上げた240℃の地熱水が源泉。

12. オルチャ渓谷(イタリア/トスカーナ州) 絵画のような美しさの重なり合う緑の丘

Photo: Shaiith/Getty Images

トスカーナ州・シエナ県の南部に位置するアミアータ山からキアーナの谷にかけて緩やかに傾斜する丘陵地。ワイン醸造用のブドウ畑や牧草地が広がり、道路に沿って等間隔に植えられた糸杉が、まるで絵画のような光景を創り出す。ルネサンスの芸術家たちも愛した風景は、2004年にユネスコの世界遺産として認められた。

13. ウユニ塩湖(ボリビア/ウユニ) 映えスポットとして定着。神様が造った奇跡の鏡

Photo: RicksonLiebano/Getty Images

絶景スポットとしてすっかり有名になった神秘の湖。日の出には、広大な「天空の鏡」にもう一つの太陽が昇る。南北100km、東西250kmの塩原は、高低差がわずか50cmしかない世界で最も平らな場所。波が立たないほど薄く広がった水が創り出した奇跡の光景だ。

14. ヴィクトリアフォールズ(ジンバブエ/北マタベレランド州) 轟音を立てて水煙を上げる世界最大級の滝

Photo: 2630ben/Getty Images

ジンバブエとザンビアの国境に位置し、落差108mの滝が、轟音を立てながら約2kmにわたって続く。ナイアガラ、イグアスとともに世界三大瀑布とされるが、流れ落ちる水の量は随一だ。時速150kmにも達するスピードで落下する水によって水煙が立ち上り、虹がかかる様子はまさに絶景。

15. グラストンベリー修道院跡(イギリス/サマセット) 伝説の英雄アーサー王ゆかりのパワースポット

Photo: alex postovski / 123RF

英国最古のキリスト教修道院の跡。アーサー王の遺骨が発見された場所としても知られ、伝説の英雄を偲んで訪れる人も多い。グラストンベリーはヨーロッパ各地のパワースポットを結ぶ「セント・マイケルズ・レイライン」上に位置し、丘の上の礼拝堂は天使の国への入口であり、癒しの女神との接点とされている。

16. モンサンミッシェル(フランス/ノルマンディー地方) 小さな島に折り重なるように築かれた修道院

Photo: dibrova / 123RF

8世紀に大天使ミカエルのお告げにより、海に浮かぶ岩山に聖堂を建立したのが始まり。修道院の建設、拡張を繰り返し、百年戦争では軍事要塞に、フランス革命時には牢獄にと歴史の流れに翻弄されながら、今のような姿に。人類に知性と勇気を与えるとされるミカエルに導かれて世界中から人々が集まる。

17. ウルル/エアーズロック(オーストラリア/ノーザンテリトリー州) 大地にそびえる巨岩はアボリジニの聖地

Photo: iStock Editorial / Getty Images Plus

オーストラリアの大地にそびえる巨大な一枚岩。圧倒的なパワーがみなぎる赤い巨岩は「大地のヘソ」とも呼ばれ、風食が作り出すくぼみには精霊が宿ると言われる。先住民アボリジニのアナング族にとっての聖地であることを尊重して、オーストラリア政府は2019年10月をもって観光客の登山を禁止した。

18. ボロブドゥール(インドネシア/ジャワ島) 密林の中から発見された謎多き仏教遺跡

Photo: iStock / Getty Images Plus

インドネシア・ジャワ島の奥地に1000年以上も埋もれていた巨大遺跡。火山の降灰のためという説が有力だが、真相は今でも謎だ。仏教的宇宙観を表す巨大な曼荼羅ともいわれ、林立する円錐形の塔「ストゥーパ」の内部には、石造りの仏像がまつられている。石の隙間から手を伸ばして、仏像に届くと願いがかなうという言い伝えがある。


19. 戸隠神社(日本/長野県長野市) 圧倒的な存在感を示す、門前の杉並木

Courtesy of Togakushi Jinja

日本神話の天岩戸(あまのいわと)が下界に落ちてできたと言われる戸隠山にあり、二千年余りに及ぶ歴史を持つ神社。圧倒されるのは門前の巨大な杉並木だ。奥社の大鳥居から歩いて20分ほど、参道の両側を樹齢400年以上の大木が埋め尽くし、赤い朱塗りの随神門をくぐった瞬間、一気に神話の世界へと誘われる。

20. 竹田城跡(日本/兵庫県朝来市) 霧の中に顔を出す和製マチュピチュ

Photo: Shigeki Tanaka/ Aflo

“日本のマチュピチュ”として一躍有名になった山頂の城跡。山間に立ち込める深い霧の中から顔を見せる古城の姿があまりにも幻想的で、秘境ラバーの好奇心を掻き立てる。全国屈指のスケールを持つ美しい石垣は、廃城から400年が過ぎてなお人々を魅了する。

Text: Yuka Kumano Editor: Saori Asaka