麦わらの一味を演じる俳優たちの素顔と過去作
モンキー・D・ルフィと麦わらの一味は、陸と海を渡り歩き、ついにNetflixに到達した。エンタメシーンの荒波のなかでも、ルフィは海賊王になれるのか？ 1997年から連載されている尾田栄一郎による原作漫画は、単行本で100巻を超える。7年の歳月をかけて制作された、全10話からなるNetflixオリジナルシリーズ版「ONE PIECE」は、8月末から全世界配信をスタートするや否や、圧倒的な人気シリーズに。
物語では、イニャキ・ゴドイ演じる主人公モンキー・D・ルフィが、神話に近い秘宝“ワンピース”を探す旅に出る。また、ルフィだけでなく、賞金稼ぎ、兵士、革命家、秘密工作員、そしてほかの多くの海賊たちもまた、同じ使命のために地の果てまで疾走する。
シリーズは、仲間意識、信頼、敵味方間の競争を浮き彫りにしつつ、最終的には選ばれた仲間である“家族”の価値を描き出す。ちなみに、麦わらの一味のメンバー、ウソップを演じる俳優のジェイコブ・ロメロは、「このシリーズにはすべてがある。戦いがあり、笑いがあり、感動や心意気があり、そしてそれ以上に描かれているのが圧倒的な数の船だ！ 」と語っている。シリーズが世界的な注目を集める今、愛すべき奇想天外なキャラクターたちを演じる俳優陣の素顔と過去作をチェックしよう。
モンキー・D・ルフィ役 イニャキ・ゴドイ
主人公モンキー・D・ルフィ（ゴムのような超能力と冒険への渇望心を持つ）を演じるイニャキ・ゴドイにとって、本作は初の主演作となる。だが、過去には、カナダで制作されたスーパーヒーローが活躍するSFドラマ「インパーフェクト」や、メキシコ発のサスペンスドラマ「そしてサラは殺された」（ともにNetflixオリジナルシリーズ）をはじめ、スペインやメキシコのメディアで広く活躍している。
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演技以外では、ビデオゲームをこよなく愛し、幼少期から「マリオブラザーズ」や「ゼルダの伝説」シリーズに夢中になってきた。そんなゴドイは、ビデオゲームと演技には通じるものがあるという。「ビデオゲームをプレイしているときは、“他者の靴を履く（他人の気持ちになって行動する）”感覚なんだけれど、それは演技も同じだと思っている」
>>最近の来日時の様子も投稿されている、イニャキ・ゴドイのインスタグラムはこちら。
ナミ役 エミリー・ラッド
謎めいた過去を持ち、航海術と地図製作を得意とするナミは、最終的に全世界の地図を作ることを夢見ている。そんなナミを好演するエミリー・ラッドは、Netflixの実写化作品の常連でもあり、映画『フィアー・ストリート』3部作ではシンディ・バーマンを演じている。
アニメや漫画全般への造詣も深い。「ポケモン」や「ドラゴンボールZ」、「セーラームーン」などの日本のアニメ作品とともに育ったというラッドは、「アニメへの幼い頃からの興味が、結果的に今の自分を作った」と語っている。
>>初投稿は「セーラームーン」、２枚目にも、三鷹の森ジブリ美術館を訪れた際の写真を投稿するなど、日本のアニメカルチャーへの愛が伝わるエミリー・ラッドのインスタグラムはこちら。
ロロノア・ゾロ役 新田真剣佑
剣士で元賞金稼ぎのロロノア・ゾロを演じるのは、俳優で格闘家のサニー千葉（千葉真一）の息子である新田真剣佑だ。ゾロはルフィのチームに最初に加わり、かつて幼なじみと交わした約束を守るべく、世界一の腕前を持つ剣士を目指す。新田は、ゾロがつけている３連ピアスにインスパイアされ、役を演じるにあたり、２つのピアスホールを自らの耳に追加したという。
過去の映画作品で刀や剣を用いた殺陣の演技経験はあったものの、3刀流を披露する必要があったゾロ役は、新田にとっても挑戦だったはずだ。新田も、映画『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』(2017）や、『東京喰種 トーキョーグール【S】』（2019）、最近では今年公開の『聖闘士星矢 The Beginning』など、日本の漫画作品やアニメの実写版映画へ多く出演している。
>>新田真剣佑のインスタグラムはこちら。
ウソップ役 ジェイコブ・ロメロ
ジェイコブ・ロメロが演じるのは、麦わらの一味のスナイパー、ウソップ。独特の戦闘スタイルと優れたパチンコの腕を持ち、最終的には父ヤソップのような偉大な海賊になることを望んでいる。実写版ウソップには、漫画版ウソップのような特徴的なピノキオの鼻はないが、射撃の腕前、大きな心、機知は健在だ。
ロメロは過去に、医療ドラマ「レジデント 型破りな天才研修医」や「グレイズ・アナトミー 恋の解剖学」、そしてNetflixオリジナルシリーズの「グリーンリーフ」などのTVシリーズに出演しているが、主役級での抜擢は本作が初めて。ロメオは、イッサ・レイがHBO Maxで制作するコメディシリーズ「ラップ・シット」（日本ではU-Nextで配信中）のシーズン2にも出演予定だ。
>>ジェイコブ・ロメロのインスタグラムはこちら。
サンジ役 タズ・スカイラー
タズ・スカイラーによって命を吹き込まれたサンジは、麦わらの一味のコックであり、無類の女性好きというキャラクターだ。“黒足のサンジ”の異名を持ち、アクロバティックな技と多彩なキックを繰り出す武術の達人でもある。ルフィ、ゾロとともに、その強さから「怪獣トリオ」とも呼ばれている。
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2016年に英国陸軍への入隊を希望するも、脳しんとうが原因でメディカルチェックをパスできず、入隊が阻まれていた時期に、脚本執筆への興味が深まったというスカイラーは、脚本家としての顔も持つ。初期には、「Warheads」という劇のオリジナル脚本を執筆。Amazon prime ビデオのアクションスリラー「Gassed Up」では脚本と主演を兼ね、『Multi-Facial』で映画監督デビューを果たしてもいる。
>>マルチなタレントと意外な素顔がのぞけるタズ・スカイラーのインスタグラムはこちら。
Text: Skyli Alvarez Adaptation: Yaka Matsumoto
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