こんな豪華共演見たことない! あの、俳優・山田孝之さんがついにViViに降臨。役者として、モデルとして。時代を築いた2人が、自分らしく生きるための20代の過ごし方についてクロストーク。 ここでしか読めない山田さんの生き方論、そして25歳を迎えたニコルの本音をお届け。
20代楽しんだもん勝ち!
ニコル:今日は、普段の撮影ではなかなかない組み合わせ。孝之さんがViViに来てくれたのもすごいし、まじ奇跡。ありがとうございます!
山田:本当に僕でいいの!? 今年、40歳だよ。“メン”って呼ばれるのは気恥ずかしいけどね。
ニコル:でもきっと、今回は最高に楽しそうだと思う! かっこいい感じに撮影できて楽しかったです、照れくさかったけど。普段、お喋りしかしてないから、自分の本業の場に来てもらって、モデルの姿を見られるの恥ずかしかったな〜。
山田:でも、お芝居側にくる方がもっと恥ずかしいでしょ?
ニコル:絶対無理(笑)。孝之さん、昔からまったく変わらないよね。40歳って聞いても同じ感覚で喋れるし、普通に話してくれて嬉しい。いつも優しいですもんね。
山田:年齢は意識してないからね。もちろん、怖くもないですよ。
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ニコル:今日は毎日を楽しんでいる孝之さんにいろいろ聞きたいです! 私、つい先日25歳になったんですけど、孝之さんってその頃何していました?
山田:え〜『クローズZERO』は確か23歳のときに撮影してたから……。
ニコル:あれが23歳なの? いかつすぎるでしょ(笑)。毎日、仕事で忙しかったと思うんですけど、何を生きがいに過ごしていたんですか?
山田:芝居しかしていないし、今のあなたほど忙しくないよ(笑)。まあ、20代は基本心を閉じていたから、あまり人を寄せ付けないというか、若干、拒絶してるところはあったかな。
ニコル:私いま、そんなモードで。仕事は好きなのに、ときめきを感じなくなっている自分がいるんですよね。仕事に行くのがたまにイヤな日もある。でも好きなことに変わりはないし、仕事しかできないし。どうしたらいいんですか?
山田:あるある、まさに25歳の頃そんな感じだったよ。だったらさ、なんでも、好きなことやってみたらいいんじゃないの? 車を運転できるんだし、どっか行ってみるとかさ。田舎はおすすめだよ〜。あと、当時はそういうモードから抜けようと思っていなかったかな。それが自分だと思っていたから。元気になったのは多分20代後半ぐらいからかな〜?
ニコル:自分を認めることも大事なのかな? 孝之さんのSNS見ていると、プライベートが充実していて羨ましい。
山田:オンオフをしっかり分けるようにしているからね。自然とそうなったの。だって、仕事はどんどん詰め込まれるから、自分で声に出さないと。心が崩壊したら元も子もないからね。東京にいるとさ、みんな忙しいじゃん、いろんなことがすごいスピードで動いてるから、それに飲まれてそのまま転がっていく。
ニコル:そうですよね。でも、仕事を全部なくしたくないというか……。
山田:バランスを変えればいいんだよ。仕事がなくなることはないから。忙しいと自分のことを考える時間がなくなって、気持ちが沈むし、体調も悪くなる。やっぱり休むことは大事だよね。今、僕は沖縄と東京の2拠点生活なんだけど、基本的に沖縄で仕事はしないようにしてるよ。人と会ったり、畑を耕して自然を感じたりね。
ニコル:生きてる感がすごい! 会わなかった2〜3年の間に孝之さんは新しいところにいて、私はずっと同じ場所にいたんだな……。恐れずに自分から動かないとダメなんですね。
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山田孝之に聞く!
自由に楽しく生きるために今、するべきことは?
山田:後ろ向きに考えないほうがいいよね。今の状態がダメだから新しいことやらないとって思うと、負担になるでしょ? そうではなくて、新しいことを始めたら楽になるからちょっとやってみよう、って感じでね。
ニコル:参考になる! 人生に行き詰まった人たちがやるべきことですね。
山田:すべてが学びで経験になるから。ずっと同じ場所からの視点で見ていると、そこからのものしか生まれない。立ったことのない位置で、見たことない景色を見たら違う感覚を得るわけでしょ? たとえば、僕はライブに行くのが好きなんだけど、他の人の表現をインプットしたら、また芝居でもアウトプットが変わってくる。気軽にいろいろ見たり、チャレンジしてみるといいんじゃない?
ニコル:やってみます! でも、すぐ、YouTubeとかSNSにつなげようとしちゃうんですよ。ファンが喜ぶから見せたほうがいいのかなって。
山田:植物でもお魚でもさ、栄養過多はよくないんだよ。与えすぎるのはダメ。たまにはちょっとお腹すいたなっていう状態を逆に作ってあげないと。本気で好きだったら、ちょっと離れてもまた戻ってくるから。
ニコル:すごいお言葉。与えすぎなんですね。孝之さんは悔しくて泣いたりすることはありますか?
山田:泣かないな〜。感情が一定なんだよ。たとえば、悔しい思いをするのって若いかどうかは関係なくて一生あるの。だけど、年齢とともに経験が増えていくと、それをいちいち悔しがらないようになってくるんだよね。だって、へこんだって何も進まないから。全部がさ、思い通りにまっすぐ進むことってないんです、世の中には。だから、たとえ文句を言われてもネガティブに受け取るんじゃなくて、こういう考え方もあるんだな、と教えてくれたと思えたらいいよね。興味なければ反応なんてしないから。教えてくれるのはむしろ仲間だよ、優しい。
ニコル:教えてくれたってすごくいいけど、そんなふうにまったく思えない(笑)。私、アンチのコメントでちゃんと負けちゃうんですよね。でも、そうやって心の中で考えるといいですよね。
山田:戦ってもしょうがないし、へこんでもしょうがない。一番はさ、その人がそういうことを誰に対してもしないで、優しい言葉をかけられるようになったらいいなって思うね。
ニコル:確かにそしたらすべて平和になるかも。孝之さんは後輩だけじゃなくて、みんなに優しいんだな。
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Model:Takayuki Yamada,Nicole Fujita(ViVi exclusive) Photo:Kodai Ikemitsu(BE NATURAL) Styling:KURUMI(Rooster/for Takayuki),Yurika Nakano(for Nicole) Hair & Make-up:Toh(Rooster/for Takayuki),Rei Fukuoka(TRON/for Nicole) Composition:Nirai Ikeshiro