15日、浦和レッズはプリンス・アブドゥッラー・アル・ファイサル・スタジアムで行われたFIFAクラブワールドカップサウジアラビア2023 準々決勝 クラブ・レオン戦に臨んだ。

レッズは、前半からアグレッシブな闘いを展開すると、後半に途中出場のアレックス シャルクがゴールを決める。その後も集中を切らさず闘い続け、1-0で勝利した。

北中米カリブ海王者のメキシコのクラブ・レオンに対し、レッズの選手たちは立ち上がりからアグレッシブに闘ってペースを握る。

右サイドハーフの大久保智明や右サイドバックの関根貴大が果敢にドリブルで突破してチャンスメーク。クラブ・レオンがボールをキープしようとした時間帯にも前線や中盤でプレスをかけてボールを奪い返し、主導権を譲らせない。

19分には小泉佳穂が左サイドの低めの位置からの相手ディフェンスラインの裏に鋭いロングパスを送ると、抜け出した大久保がGKと1対1になってシュート。決定的なチャンスだったが、相手GKに阻まれてゴールは奪えなかった。

その後は徐々にクラブ・レオンがボールを持つ時間が増えていったが、レッズの選手たちは組織的な守備で対応していく。

32分にはレッズ側の右サイドを抜け出され、クロスを上げられたが、マリウス ホイブラーテンがスライディングでクリア。マリウス自身も拳を握る会心の守備でチャンスを与えなかった。

日本から遠いサウジアラビアに多数駆けつけたレッズのファン・サポーターの声援がスタジアムに響き渡る中で迎えた後半も、レッズの選手たちは勝利を目指して集中し、闘った。

54分には右サイドでFKを得ると、岩尾 憲がファーサイドに送ったボールを明本考浩がフリーで受けてクロス。ゴール前で伊藤が左足でボレーシュートを放ったが、ボールは枠を越え、惜しくもゴールは奪えなかった。

64分には負傷してしまった関根に代わって荻原拓也がピッチへ。さらに73分には大久保と伊藤に代わってシャルクと中島翔哉が途中出場。攻撃的な選手がピッチに入り、ゴールを目指す。

そして迎えた78分だった。自陣のFKからパスをつなぐと、岩尾の縦パスをシャルクが落とし、右サイドに流れていたアレクサンダー ショルツがドリブルで持ち運んでからロングパス。相手と前線へ走り込んでいたシャルクに当たってこぼれたボールをカンテがキープしてからシャルクにパスを送ると、相手に体を寄せられながらもシュートをねじ込んでゴール。一連の攻撃で組み立てからフィニッシュまで三度もボールに絡んだシャルクの見事な働きで先制に成功した。

1点をリードした81分には前半から攻守に奮闘していた明本に代わって酒井宏樹がピッチへ。11月に全治3ヵ月と診断された右膝半月板損傷の手術から1ヵ月余り、当初はサポートメンバーとしてチームに帯同し、この試合の前日にメンバー入りしていたキャプテンが大事な舞台で帰ってきた。

84分にはクラブ・レオンのウィリアム テシージョが2枚目のイエローカードを受けて退場処分。数的優位になると、2点目を狙う姿勢を見せながらも集中して試合を進めていく。

相手のパワープレーもしっかりと跳ね返しつつ、90＋7分には相手が直接狙ってきたFKをレッズの壁が跳ね返すなど、最後までしっかりと守り抜き、1-0で勝利。レッズが6年前には敗れた準々決勝を見事に突破した。

次戦は日本時間12月19日(火)27時からキング・アブドゥッラー・スポーツシティ・スタジアムで行われる、FIFAクラブワールドカップサウジアラビア2023 準決勝 マンチェスター・シティFC戦となる。

【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】