中村ゆりかが語る『波よ聞いてくれ』第5話の見どころ「マキエの成長を感じられるシーンに期待して」

ラジオ局を舞台に繰り広げられる激動の日々を描く、沙村広明の同名漫画をドラマ化した『波よ聞いてくれ』（テレビ朝日系）。主人公・鼓田ミナレ役を演じる小芝風花をはじめ、豪華俳優陣が新たに魅せる顔や、目の離せないスピード感あふれる展開が、毎週大きな話題を呼んでいる。

そんな本作で、ミナレがアルバイトをするスープカレー店・VOYAGER（ボイジャー）で働く謎の美女・城華マキエ役を演じる中村ゆりかさん。「愛おしさを感じながら演じています」と語る中村さんに、マキエのキャラクターについてや今後の見どころ、現場の雰囲気についてお聞きしました。また、今夜放送の第5話ではマキエの運命が大きく動くことに…！

◆そのミステリアスな雰囲気で本作のスパイスとなっているマキエですが、中村さんは彼女をどのようなキャラクターだと捉えていますか？

マキエは初登場時から謎めいていて、感情の起伏もあまり見えないキャラクターです。ただ、ずっと兄（庄野崎謙）に監禁されていた彼女が、彼が交通事故で捕まったことをきっかけに解放され、ボイジャーで働きはじめたことで少しずつ変わってきているのかなと思っています。

◆確かに、回を追うごとにどんどんマキエの新たな一面が見えてきました。

ミナレたちと出会ったことで今まで知らなかった感情や欲望を知り、中原さん（片寄涼太）に思いを寄せるという初めての経験をしたり…。なにより、ミナレの自立していく姿に憧れ、マキエ自身も前進していく過程というのは、彼女が本来持ち合わせていた純粋さや真面目さが現れている瞬間で、愛おしさを感じながら演じています。

◆そんなマキエを演じるに当たって、意識していることは？

意識していることは特になく、自然と、場の空気に身を任せている部分が多いかもしれません。もちろんマキエというキャラクターは意識していますが、その像をそのまま自分にすり込ませるのではなく、お芝居をする上で自分の中から出てきたものを表現している感覚です。

◆中村さんが感じる、主人公・ミナレの魅力は？

芯が通っていて自分の主張を曲げない、そのぶれない強さというのはやはりとても魅力的ですよね。そして、私もそうですが、ミナレがラジオを通じて放つメッセージが心に突き刺さる、という方も多いのではないかなと思います。

◆先ほども仰っていたように、マキエはミナレと中原と三角関係を繰り広げるなど、小芝さん＆片寄さんとの共演シーンも多いですが、お2人の印象はいかがですか？

とてもお2人の波長が合っているのと、それぞれキャラクターがしっかり固まっているので、一緒に演じていても何も違和感を感じないんです。お2人ともコミュニケーションも取りやすいので、日々楽しくお芝居をさせていただいています。中原さんはマキエの好意に全く気づかず、ミナレのことが好きで、マキエもそれを分かっていながら中原さんを追いかけてしまう、そんな3人のどこかバランスのいい関係性や掛け合いも楽しんでいただけたらうれしいです。

◆撮影現場の雰囲気は？

とても良好です（笑）。メリハリのある作品で、撮影中は皆さん集中されていることが多いので、休憩中はたわいもない話をして心を落ち着かせています。キャストの皆さんはもちろん、スタッフさん方もこの現場を愛しているのだなということを感じられますし、お芝居をする環境として素晴らしく整った、居心地のいい現場です。

◆このドラマの面白さはどのような部分だと思いますか？

原作が飛び抜けているので、実写でどこまで表現できるのか私自身すごく楽しみにしていたのですが、もう第1話から本当に面白く、見ごたえのある作品だなと感じて。キャラクター全員クセが強く、まともな人が1人もいないのですが（笑）、その個性によって作品の魅力が最大限に活きているなと思います。ミナレが放つ言葉のインパクトはもちろん、最後の最後まで展開の読めない、予測不能なストーリーも楽しんでいただきたいです。

◆最後に、今夜放送となる第5話の見どころをお願い致します。

第5話では、今まで見えてこなかったマキエの思いがあふれ出ていると思います。自分の人生を切り開きたいと、自分にできることは何かと模索してきたマキエの成長を感じられるシーンがたくさん登場するので、そういった面でもぜひ期待して見ていただけたらうれしいです。

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Q．新たな道に挑むマキエにちなみ、中村さんが今後挑戦してみたいことは？

いわゆるデスゲーム作品などで、人を殺してしまうような、ダークなインパクトの強い役をやってみたいです。そういう役を演じるときに自分がどのような心情になるのだろうと興味があるのと、今持っている引き出しを目いっぱい引き出した状態の自分を見てみたくて。いつか挑戦できたらいいなと思っています。