本仮屋ユイカインタビュー「いつか人生を振り返った時、玲子は自分が演じた中で大好きな役の1人になっているだろうなと思います」『愛しい嘘~優しい闇~』

特集・インタビュー
2022年01月28日

『愛しい嘘~優しい闇~』

愛本みずほによる人気コミック「愛しい嘘 優しい闇」をベースに、オリジナル要素も加えたラブサスペンスドラマ『愛しい嘘~優しい闇~』(テレビ朝日系)が現在放送中。波瑠、林遣都、溝端淳平、本仮屋ユイカ、黒川智花、新川優愛が演じる同級生たちが再会したことから巻き起こる不可解な事件や仲間の連続死…。TV LIFE webでは、“疑惑の同級生”6人によるインタビュー連載を実施。第3回に登場していただくのは、本田玲子役の本仮屋ユイカさん。仲間のために誰よりも奔走する玲子の魅力、そして気になるこの先の展開などについてお話を伺いました。

 

◆まもなく第3話が放送されますが、その前にこれまでの放送をご覧になっての感想をお聞かせください。

望緒(波瑠)と雨宮(林遣都)の恋愛模様を見て、“結構ラブラブしてるシーンがあるんだな”と驚きました。というのも、私が演じる玲子は全くラブ要素がないんです。この作品は「本格ラブサスペンス」と銘打っているだけあって、望緒と雨宮と稜(溝端淳平)の三角関係があったり、恋に突っ走る奈々江(新川優愛)がいたり、いびつな夫婦関係とはいえ結婚している優美(黒川智花)がいて、みんな何かしら恋愛の要素があるのに、私1人だけサスペンス担当なんですよね…(笑)。

◆だからこそ望緒の相談相手となり、仲間のために行動している玲子の姿がすごく印象に残ります。

ありがとうございます。ただ私自身、玲子を演じる時はいつも気持ちが張り詰めていて。事件の真相や新事実を持ってくるのはたいてい玲子なので、役柄としてドキドキしていることが多いんです。それに奈々江の死をはじめ、いろんな悲しみも背負っているので余裕がなかったり、そういう気持ちに負けないように少し尖っているところもある。ただそんな彼女も、今後の展開で隠していた自分の秘密がみんなに分かってしまってからは少し変化が訪れます。きっと醸し出す雰囲気も変わっていくと思うので、後半戦を演じるのがすごく楽しみです。

『愛しい嘘~優しい闇~』

◆それぞれ秘密や嘘、闇を隠している“一筋縄ではいかない”登場人物たちの中で、本仮屋さん自身はどのキャラクターに近いと思いますか?

願望でいいですか? 玲子であってほしいと思います(笑)。私、玲子のことが本当に大好きなんです。もし学生時代に戻って「学園祭でこの作品をやります」ってなって、どの役を演じたいかを聞かれたとしても、絶対に玲子を選ぶと思います。

◆どういった部分にそれほどの魅力を感じていらっしゃるのでしょう?

誠実に人生を生きようとしているし、行動も立派ですよね。正義感が強く、お節介なところが自分と重なるんです。さすがに彼女ほど頭は切れませんが、似たところが多いのもあって、玲子が一番好きだし、玲子でありたいし、玲子になりたい!(笑) いつか人生を振り返った時、自分が演じた中で大好きな役の1人になっているだろうなと思います。

◆そんな玲子を演じるにあたり、意識されていることはありますか?

きっと玲子に限ったことではないと思うのですが、監督から「ミスリードするようなキャラクターであってほしい」と言われているので、普段の役作りよりもやや感情を強めに出したり、リアクションを大きくしているところがあります。特に玲子は、先程もお話ししたようにいろんな真相や新事実をみんなに与えていくような種をまいていく人物なので、監督とどんな表現をしていくかを話し合って決めています。

『愛しい嘘~優しい闇~』

◆そうやって演技のさじ加減を探っていく作業はミステリー作品ならではだと言えますね。

そうですね。普通の作品ではあまりないことですから。現場では自分が考えるものと異なる表現をリクエストされることが多く、監督に「どうしてこんな動きをするんですか?」って質問するんです。そんな時、「ここはミスリードを視聴者に与えたいので」と言われると、「そうか! じゃあ、その通りにやります」って応えています(笑)。でも、それが私にとってはすごく面白いんです。いかに視聴者を混乱させ、いろんな考察や推理を生み出すヒントをもたらしていくかを楽しみながら演じています。

◆今作は人気コミックが原作とはいえ、オリジナル要素も多いので今後の展開が楽しみです。

私も台本が上がってくるたびに、「え〜っ、そうなるの!?」って声を上げてます(笑)。急展開の連続ですし、毎話のように深くうなってしまうラストが待ち受けていて。スピード感のある作品って本当に素敵だなって思います。今は、いろんな楽しいコンテンツを待ちわびていらっしゃる方が多い時代ですが、そこにしっかりと正面から勝負できるドラマだなと感じますし、どれだけ大きな期待をされても裏切ることなく、それ以上に驚く展開が続いていきますので、最後までワクワクしながらご覧いただければと思います。

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