明治から続く伝統と革新の力で難関大学へ!共立女子中学高等学校“新しいリーダー像教育”に迫る


名門校の知られざる姿を、生徒や親、教師など、さまざまな視点を通して紐解く情報ドキュメンタリー「THE 名門校!日本全国すごい学校名鑑」(BSテレ東 毎週土曜午前10時30分)。「名門とはいったい何か?」常識を打ち破る教育現場に密着する。

【動画】名門校にカメラが潜入!

今回紹介する名門校は、「共立女子中学高等学校」。創立は明治19年。137年もの歴史を誇る中高一貫の女子校で、1学年300人以上! “東京で一番友達ができる女子校”と言われている。
能や礼法など日本伝統の学びを大切にする一方で、先進的な教育にも力を入れ、例年、国公立大学や早慶上理などの難関私立大学に多くの合格者を輩出。
共立女子の強さの源、“新しいリーダー像教育”に迫る。

さらに番組は、自らリーダーとして立ち上がり、秋の文化祭で「学校初の一大プロジェクト」に臨む高校1年生に密着した。

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東京・千代田区。文化の香りが漂う“日本一の本の街”神田神保町に、「共立女子中学高等学校(以下、共立女子)」はある。小学校を除く、幼稚園から大学院までの教育を行う中高一貫の女子校で、全体の敷地は東京の真ん中とは思えないほどの広大さだ。

明治19年(1886年)、共立女子職業学校として、女性の社会進出を後押しするために設立。鳩山一郎元総理大臣の母・鳩山春子、詩人・永井荷風の父、永井久一郎など、教育者や実業家、34名が発起人に名を連ねている。

全校生徒は1911人。2023年春の大学合格実績は、国公立大学に21人、早慶上理に76人、GMARCHに194人。
能や礼法など日本伝統の学びを大切にする一方で、先進的な教育にも力を入れ、例年、難関大学に多くの合格者を輩出している。

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前田好子校長先生は、「ただ勉強だけではなく、潤いのある心を。本物を見る目を育てる」と話す。

朝、通学してきた中高生たちについて校舎に入っていくと、瀟洒なエントランスホールに、生徒たちを笑顔で迎える先生たちの「おはよう!」というかけ声が響く。

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ネイティブの先生が多い共立女子。この日は外国人の先生が、英語の挨拶で生徒を迎えていた。生徒たちと英語でしばし談笑することも。先生と生徒の距離感の近さが伺える光景だ。

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こちらは図書室。卒業生が書いた本のコーナーが目を引く。閲覧席・自習席は合わせて143席で、奥の書庫には本がズラリ! 蔵書数は約8万冊を誇る。

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1階の長い廊下をひたすら進むと、共立女子のシンボル「共立講堂」につながっている。
座席数が1769席もある本格的な大ホールで、かつては国内外のアーティストがライブを行うなど、都内でも有名なホールだった。

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そのステージで舞台稽古をしていたのは、全国でも珍しい能楽部で、「能をやってみたくてこの学校を選んだ」と語る部員も。伝統と文化の美しさを、身をもって感じているのだ。

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クラブや課外講座は、ソフトテニス部や卓球部、弦楽合奏部や山岳部、華道講座など、全部で42もあり、校庭はテニスコート2面分の広さ!

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体育館で練習に励んでいたのは、全国大会の常連、バトン部。

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ダンス部を見ると、先輩が後輩を熱心に指導する姿が。指導を受けた後は、「ありがとうございました!」とお礼を言ってお辞儀。これがダンス部の伝統で、ある部員は、「先輩や後輩への礼儀を学べるのがいいところだと思うので、挨拶や返事を心がけている」と、爽やかな笑顔で教えてくれた。

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そんな校風は授業でも。共立女子には、開校以来、続けている授業がある。瑞香庵(茶道室・礼法室)で行われている小笠原流の礼法だ。
礼法を担当する中村由佳先生は、「礼法を身につけることで、大人になった時に素敵な女性になってほしい」と話す。

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中学生の美術の授業では、“本物の美”に触れるため、中学1年生から全員、油絵を学ぶ。
一方で、最新のデジタルアートを学ぶ授業も。自分で絵コンテから作り、プロのツールを使ってアニメーションを完成させていた。

小笠原流の礼法で気品ある所作を身につけ、美術では中学生から油絵を描く。本物の美に触れ、心を豊かに彩るのだ。

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英語力を伸ばしたい生徒は、ネイティブの先生の特別授業を受けることもできる。
「the japan times」協力のもと、英字新聞「KYORITSU TIMES」を作る生徒も。卒業生の大学生が受験の相談に乗ってくれるチューター制度も人気がある。

「伝統的に情操教育に力を入れてきた学校。10代の多感な時期にいろいろなものを体験して、先々の趣味や自身の関心へと結びつけるような種まきをしている」(前田校長先生)。

そんな伝統をさらに輝かせるのが、新しい挑戦だ。

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2022年からは、共立女子大学のディスカッションの授業を導入。この日は、理想の恋愛の話で大盛り上がり! これも、リーダーシップを育てるための実践教育の1コマだ。
議論が止まった時に話題の方向性を転換する生徒や、みんなの意見をメモして、まとめる役割を担う生徒も。自分の役割を理解し、どうチームに貢献するかを実践的に学ぶことで、今の時代に合う“多様で新しいリーダーシップ像”を会得する。

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「共立女子はどんな学校なのか」生徒たちに聞いてると、「1学年330人もいて、8クラスある」「みんなすごい優しくて明るくて元気で、馴染みやすい学校!」「1クラス40人いて、人との関わりが多いので楽しい!」と、学校の魅力を教えてくれた。

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さまざまな体験を通して自分の可能性を追求していく…それが共立女子の教育。
そんな共立女子で、自らリーダーとして立ち、“学校初の一大プロジェクト”に挑むのは、高校1年生の岩﨑美玖さんだ(写真・右)。
美玖さんは、10月に開催される「共立祭」で、ある商品を販売しようと考え、同級生の宍戸瑛美さん、露﨑遥さんを誘って、この春、プロジェクトチームを結成した。

美玖さんの熱意に心を動かされた広報部の坂本彩子先生は、学校から広報の予算として200万円を確保。商品の製作をプロの業者に発注する本格的なプロジェクトに。しかしそこには、高い壁が立ちはだかり…。

番組ではこの他、美術や礼法の授業風景、美玖さんたちが取り組んだ一大プロジェクトの行方などを紹介する。

毎週土曜午前10時30分放送! 「THE名門校!日本全国すごい学校名鑑」(BSテレ東)をどうぞお見逃しなく!
 
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