【鳩駆除】日本に生息する主な鳩は7種類！それぞれの特徴をご紹介

野鳥であり街中でも気軽に見ることができる鳩ですが、この鳩についてどれだけのことを知っているでしょうか。日本国内でみられる鳩には7種類ほど存在しますが、一般的に街中でも見られる鳩はそのうちの2種類、「ドバト（カワラバト）」と「キジバト（ヤマバト）」がいます。ドバトとキジバトの2種類をとっても生態や習性には大きな違いがありますが、どちらも人家に住み着くと害をなす点では変わりません。それぞれの種類に応じた習性や生態を理解することで、より適切な鳩被害対策を見出しましょう。今回は、キジバトとドバトの見分け方や習性の違いを解説します。

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日本に生息する主な鳩は7種類

日本では、環境問題への見直しを経て街中でも緑が増えた結果、野鳥たちの姿を目にする機会が多くなっています。特に、街中や自然公園など様々なところで気軽にその姿を目にすることができるのが、鳩です。日本に生息する鳩には主に7種類いますが、ここではまず、日本に生息する鳩のうち、主だった7種類の鳩についてそれぞれの特徴を解説します。

ドバト

ドバトは、おそらくは「鳩」と聞いて一番に思い浮かぶであろう、街中で最も一般的にみられる鳩です。正式名称としてカワラバトという呼び方もあり、元々は野生だった鳩を家禽化し、いわゆる「伝書鳩」や食用として長く利用されてきました。群れで行動しますが人間への警戒心が薄く、街中でよく餌付けされている光景をみるなど人間に親しみのある鳩であることが大きな特徴です。

キジバト

キジバトは、「デーデーポッポー」「ホーホー」という独特な鳴き声が最大の特徴です。キジに似た羽毛の色からキジバトと呼ばれていますが、元々ヤマバトとも呼ばれ、その名前の通り山林や森に住み人との関わりが薄い鳩でした。都市開発などで自然環境が減るにつれ市街地でもよく見られるようになり、今ではドバトと並んで一般的にみられる鳩です。

アオバト

アオバトは、日本と中国・台湾の一部地域にのみ分布する、アジアの極東地域原産の鳩です。綺麗なエメラルドグリーンの羽毛が特徴で、野鳥好きの間ではよく知られている綺麗な野鳥ではありますが、一般的に知られている鳩ではありません。日本全国でみられる鳩ではあるものの、絶対数は少ないため生態については明らかになっていません。

カラスバト

カラスバトはカワラバトと近い種類の鳩ですが、市街地ではあまり見られません。カラスのように黒を基調とした羽毛に、カワラバトともよく似たエメラルド色と紫を混ぜたような独特な模様が首元に広がっているのが特徴です。山や離島、特に本州中部以南の海岸付近、ないし離島の常緑広葉樹林といった環境を好み、そうした場所で暮らしています。

ベニバト

ベニバトは最も小さい鳩です。主に中国や東アジアに分布し、日本にも数は少ないものの主に西日本に渡ってきます。名前の通りの赤褐色と。白灰色にきれいに分かれた羽毛が特徴的で、首元には真っ黒い縞が入っています。日本では一般的にみられる鳥ではなく非常に希少ですが、中国や東アジアでは一般的に分布しており、主要な鳩として知られています。

キンバト

キンバトは宮古島以南の南西諸島にしか生息しない鳩です。大きさは小さめですが、見た目は南西諸島の鳥らしく美しい緑色の羽を持ち、羽の羽毛は光沢を放ち輝きます。こうしたルックスの美しさから、野鳥愛好家の間では非常にファンの多い鳩です。警戒心が強く森林の茂みに好んで生息するためなかなか見ることはできず、国の天然記念物にも指定されています。

シラコバト

シラコバトは埼玉東部でよくみられる鳩で、埼玉県越谷市において市の鳥に指定されているほか、埼玉県の県鳥としても指定されています。薄い灰褐色の羽毛が特徴的で、尾羽は濃い黒褐色、首元に白と黒の縞模様がワンポイントのように入っている非常に美しい鳩で、国の天然記念物にも指定されています。絶滅の危機もあったようですが、現在は埼玉県の一部地域ではありますがよく見られるようになりました。

街で見かける鳩はドバトとキジバトの2種類

以上のように、日本に生息する主な鳩には7種類存在します。しかし、全種類が街中で一般的にみられるわけではありません。街中など人の生活区域でよくみる鳩は大きく分けて「ドバト」と「キジバト」の2種類です。この2種類の鳩は見た目的にもそれぞれ特徴があり、見比べればすぐに違いがわかります。

ドバトは首元の緑がかった独特の色の羽毛が特徴

ドバトは、「鳩」ときいてすぐに浮かぶであろう、有名な鳩です。全体的に灰色の羽毛をもっていますが、首元の緑と似た独特の色合いをした羽毛が特徴的です。元々はカワラバトと呼ばれた種類の鳩が家禽化され伝令や食用に用いられるようになったという歴史もあり、人と近しい所で長い歴史を経てきた分、今でも親しみがある鳩ですが、原産は地中海地域で実は外来種です。日本には平安時代に渡ったと考えられています。

キジバトは首元の縞模様と翼の鱗模様が特徴

キジバトも現在では街中でよく見かける鳩ですが、ドバトとは全く外見が違います。首元にざっくりと刻まれたような白や青の縞模様を持っている点が特徴的で、茶褐色だったり紫灰色だったりする羽毛で全身が覆われています。また、翼全体に鱗のような独特の模様があり、これもよく鳩のイメージとして想像されるものでしょう。

ドバトとキジバトの行動の特徴

ドバトとキジバトは一部共通する特徴もあるものの、生態や習性に関しては細かく違いがあります。特に、群れで行動するのか単独で行動するのか、人間への警戒心の程度の強さといった点は、ドバトとキジバトでは大きく異なっており、意外と違いが多いのが実情です。ここでは、ドバトとキジバトの行動の特徴を紹介します。

ドバトは群れで行動する

ドバトの最大の特徴は、群れをつくって集団で行動します。ドバトは通常、数羽～数十羽の群れをつくって、集まって生活を送っています。公園でよく沢山のドバトが集まっている様子をみますが、天敵から身を守ったり情報交換をしたりまとめて餌をもらったりと色々な利点があるようです。

キジバトは単独あるいはつがいで行動する

ドバトに反して、キジバトは群れで行動することはありません。単独で行動するか、もしくはつがい（雌雄一組）で行動します。キジバトは子育てや抱卵も夫婦交代で行うことから、夫婦円満・家内安全の象徴とも考えられてきた歴史があります。なお、今でこそ街中でも普通に見られるようになりましたが、元々は山や森に暮らす鳩であったことから「ヤマバト」とも呼ばれます。

キジバトは人間への警戒心が強い

キジバトは人間への警戒心が比較的強く、近づかれるとすぐに逃げていきます。また、キジバトは木の上に非常に簡素な巣を作って生活しており、ドバトほど人間が暮らす場所で頻繁に見かけることはありません。それに対し、ドバトは人間に対する警戒心が非常に薄く、逃げるどころか餌を求めて寄ってくることさえあります。

鳩被害への対処法は「生活空間に近寄らせない」こと

以上のように、街中でよく見るドバトとキジバトですが、巷でよく聞く鳩被害に関係する害鳥はほぼこの2種類と言い切ってってもいいでしょう。ドバトとキジバトには違いが色々とありますが、人家にねぐらを作ろうとする習性はどちらも変わりません。鳩被害への対処法の基本は「鳩を追い払う」ではなく「鳩を近寄せない」です。鳩よけグッズなどを使って鳩を寄せ付けないようにし、鳩にフンをされたらマーキングを疑ってすぐに掃除して取り除くようにしましょう。

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まとめ

以上、日本に生息する主要な鳩の種類について、種類別の特徴を簡単に紹介しました。その中でも街中で一般的にみられるキジバトとドバトの違いについても解説しつつ、鳩被害への対処法についても解説しました。ドバトとキジバトも鳥獣保護法により保護された野鳥であるため、勝手に傷つけたり殺したりすることはできません。追い払っても強い帰巣本能で何度でも戻ってくる習性があり、住み着かれると厄介なので、住み着かれる前に追い払う対策が重要です。

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