インカ帝国の都!世界遺産ペルーの古都クスコの観光スポット

インカ帝国の都!世界遺産ペルーの古都クスコの観光スポット

更新日:2021/06/10 15:22

Kaycom Dのプロフィール写真 Kaycom D 秘境絶景トラベルライター
南米ペルーの南部に位置するクスコは、かつてインカ帝国の都として栄華を極めた古都。現在でも、高度な建築技術を使った石組みなど、当時の文明を見ることができます。ここでは、クスコの中心アルマス広場周辺から、南米三大祭の一つ「インティ・ライミ(太陽の祭り)」が開催されるサクサイワマン遺跡まで見所をご紹介!

インカ帝国の首都だった世界遺産クスコ

インカ帝国の首都だった世界遺産クスコ

写真:Kaycom D

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南米ペルーのクスコは、アンデス山脈の標高約3,400mに位置する古都。クスコの街は、インカ帝国で神聖な動物とされた「ピューマ」を形どってつくられたとも言われ、ピューマの頭や心臓にあたる箇所には、インカ帝国にとって重要な建築物が配されました。

インカ帝国の首都だった世界遺産クスコ

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「クスコ」はケチュア語で「へそ」という意味を持ち、インカ時代には帝国の首都として栄華を極めてきました。

スペインの侵略によって滅亡しましたが、現在でも当時の建築が残りインカの文明を感じることができます。

1983年には世界遺産に登録され、ペルーの中でも代表的な観光地となっています。

カテドラルが建つクスコの中心「アルマス広場」

カテドラルが建つクスコの中心「アルマス広場」

写真:Kaycom D

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クスコの中心にある「アルマス広場」は、クスコを訪れたらまず最初に訪れたい場所。綺麗に整備された広場のまわりには、多くの見所やレストラン、お土産屋さんなどが集まっています。

カテドラルが建つクスコの中心「アルマス広場」

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広場に面して建つ「カテドラル(クスコ大聖堂)」は、もともとインカ帝国の王ビラコチャの神殿があった場所に、100年の歳月をかけて建築された聖堂。300トンもの銀を使用した祭壇や、ペルー人画家のマルコス・サパタが描いた「最期の晩餐」などが有名です。

最後の晩餐の絵には、クスコ名物のクイ(モルモット)料理や、南米で飲まれるお酒のチチャが描かれているのがご当地色が出ていて面白い。

カテドラルの屋根にある「マリア・アンゴラの鐘」は、南米最大の鐘で30〜40km先まで響くといわれています。

<カテドラルの基本情報>
住所:Portal Belen, Cusco

カテドラルが建つクスコの中心「アルマス広場」

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アルマス広場の近場からクスコの街並みを一望したいなら、広場から歩いて10〜15分ほどの丘の上にある「サン・クリストバル展望台」がおすすめ。

アルマス広場はもちろん、赤茶色の屋根が美しい世界遺産の街並みや、天気がよければアンデスの霊峰アウサンガテ(6,394m)の姿も見られます。

<サン・クリストバル展望台の基本情報>
住所:Resbalosa 525, Cusco

異なる宗教建築が見られる「サント・ドミンゴ教会」と「太陽の神殿」

異なる宗教建築が見られる「サント・ドミンゴ教会」と「太陽の神殿」

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「サント・ドミンゴ教会」は、黄金で彩られたインカ時代の建築「太陽の神殿(コリカンチャ)」の土台の上に建てられました。神殿の黄金はスペイン侵略時に持ち去られ、土台部分だけが今に残っています。

土台の一部には綺麗な曲線を描く石組みが見られ、後に建てられた教会部分の造りと比較すると、インカの高度な建築技術がわかると思います。後に起きた大地震でも、教会は崩れてしまいましたが、土台はほぼ無傷だったそう。

異なる宗教建築が見られる「サント・ドミンゴ教会」と「太陽の神殿」

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建物の内部は、教会エリアと神殿エリアがあり、それぞれ見学することができます。

教会ではたくさんの宗教画などが見られますが、やはりメインは神殿エリア。壁の同じ高さに空けられた3つの窓や、指先ほどの小さな隙間を埋める石組み、重厚な二重扉など、インカ文明が誇る石組み建築が目白押しです。

異なる宗教建築が見られる「サント・ドミンゴ教会」と「太陽の神殿」

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インカの世界観を描いた巨大な黄金版(レプリカ)には、聖なる動物のコンドルが守る天上世界、ピューマが守る地上世界、ヘビが守る地下世界が描かれています。

また、神殿の外にある芝にもこの3つの動物が描かれているので、そちらもチェックしてみてください。

<サント・ドミンゴ教会の基本情報>
住所:Ahuacpinta 659-A, Cusco

インカ建築の精巧な石組み「12角の石」

インカ建築の精巧な石組み「12角の石」

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クスコでは、インカ時代に築かれた見事な石組みがあちこちで見られます。その精巧さは、石と石との隙間にカミソリの刃一枚通さないと言われるほど。

インカ建築の精巧な石組み「12角の石」

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その中でも、アルマス広場から続くアトゥン・ルミヨク通りの「12角の石」は有名で、12もの角を持つ石が、少しの隙間もなく石組みの中にピッタリと納まっています。

<12角の石の基本情報>
住所:Calle Hatunrumiyoc 480, Cusco

インカ文明のジグザグの遺跡「サクサイワマン」と「ケンコー」

インカ文明のジグザグの遺跡「サクサイワマン」と「ケンコー」

写真:Kaycom D

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ピューマの形をしたクスコの中で、頭の位置にあるのが「サクサイワマン遺跡」。インカ時代には、都を守る要塞と宗教儀式の祭場だったのではないかとされています。

3層の城壁が巨大な石組みで築かれ、中には推定360トンもある巨石も見られます。
城壁は広大な広場にジグザグと360mほど続いていて、このような巨大な石をどのように運んで組み立てたのか未だに謎に包まれたまま。

インカ文明のジグザグの遺跡「サクサイワマン」と「ケンコー」

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毎年6月24日には、南米三大祭の一つ「インティ・ライミ(太陽の祭り)」が開催され、インカの儀式が再現されます。

サクサイワマンは、クスコ市街を見下ろす高台にあるのでここからの景色も素晴らしい。クスコの展望地としては市街地から近い「サン・クリストバル展望台」が有名ですが、少し足を延ばして貴重な遺跡とともに絶景を楽しむのもお勧めです。

インカ文明のジグザグの遺跡「サクサイワマン」と「ケンコー」

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サクサイワマンの近くにある「ケンコー」は、インカの宗教的な儀式を行ったとされる遺跡。「ケンコー」とはケチュア語で「ジグザグ」という意味で、岩に削られたジグザグの溝に生贄の血などを流して占いをしたとも言われています。

インカ建築の特徴であるキッチリと切り出された石積みとは違い、自然の岩を利用してつくった趣の異なる遺跡で、広場や洞窟内には生贄を供えた台や玉座、ピューマを象徴した岩などが残されています。

<サクサイワマンの基本情報>
住所:Sacsayhuaman, Cusco

近郊の観光にも便利なクスコ

クスコは人気のスポット「マチュピチュ」や「レインボーマウンテン」などの観光の拠点としても便利な立地で、クスコ発着の現地ツアーも催行されています。そのため、それらの観光の前後や間にクスコ散策を組み込んでみるのもおすすめ。

標高が高いので高山病には注意が必要ですが、どうしても高度に体が慣れない場合は、クスコから1時間ほどのウルバンバ(標高2871m)に下りるのもあり。とても小さな町ですが、観光客も少なく静かに過ごせます。

ゆっくりの行動と深呼吸を心掛けて、インカ文明の残る古都を楽しんでください。

2021年6月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2009/04/26 訪問

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