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変化を自ら楽しめる人は成功する トランスコスモスで働くということ 特別対談 船津 康次 × 夏野 剛変化を自ら楽しめる人は成功する トランスコスモスで働くということ 特別対談 船津 康次 × 夏野 剛

トランスコスモスはどんな会社なのか?

船津:我々は、ITを駆使してBPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)を企業などの法人に提供する会社であり、一般や学生の方々には馴染みが薄いかもしれません。まず会社の特徴を紹介すると、東証一部上場企業であり、全世界で5万人以上の従業員が働いています。企業として、社会的責任と社会的意義を背負っていると自負しています。夏野さんは社外取締役就任前後で当社の印象は変わりましたか。

夏野:就任前から仕事でお付き合いがあったので、印象はあまり変わりません。国内には同様のIT企業がたくさんありますが、トランスコスモスは単にソリューションを提供するのではなく、「ビジネスそのものを変えましょう。経営スタイルも変えていきましょう」という提案をしている点が優位点でありパワーだと感じています。日本の企業は本当にもったいないことをしていて、潜在需要があって物やサービスを作る能力があるのに、自社でビジネス展開できないでいます。これは技術ではなく、経営者のマインドの問題であり、新しい経営スタイルを取り入れようとしないことが影響しています。トランスコスモスは、サービスメニューに幅があり、組み合わせて経営そのものまで変革できるので、日本の経営者たちにもっとBPOのメリットが浸透すれば良いと思うのですが…。

船津:ITの進化が早いので、今後はさらに一般消費者向けのサービスもBPOされていくはずで、我々は消費者と企業との懸け橋という大きな役割も担っています。それを幅広く理解していただけるようにしたいですね。

夏野:僕は大企業をよく見てきていますが、他社は縮小傾向にあるのにトランスコスモスは保育施設を作ったり、福利厚生に前向きですよね。大企業なのにとても温かい会社なんだなという印象も強く受けました。

トランスコスモスの人材論

夏野:ここ15年間で社会は大きな変化を経験しました。
何が変わったかというと、ネットで検索することで情報が自由に入ってくる時代に。20世紀までは組織にいなければ自由に情報を受信も発信もできなかったのです。つまり組織と個のパワーバランスが完全にひっくり返ったと言えます。今後はその傾向が強まり、むしろこの先の15年のほうが物凄い変化が起こると思います。トランスコスモスはその変化の最先端にいて、ほかの企業に変化を啓蒙する立場にあるので、そんな変化を楽しめる人、進化にワクワクできる人に入社してきてほしいですね。

船津:その通りです。当社の事業コンセプトは『people & technology』で、なによりも人が大切です。技術は進化し、新たなサービスが創出されますが、それを役立つものとして使いこなして提供するのは人です。当社はIT分野に身を置く企業なので、技術やサービスの変化に敏感で、積極的に変えていこうというチャレンジ精神を人材にも非常に求めています。そして我々の顧客は大企業や官公庁が大半で、大規模なBPOを請け負っています。社会的責任や品質が大きく問われるので、お客様の要求にしっかり応えていく責任感も大切です。

夏野:若い人たちには、会社を「自分を磨くためのプラットフォーム」だと思ってもらいたいですね。一生勤めることや給料を稼ぐことを目的にするのではなく、会社は自分の経験値と可能性を広げるための場所というイメージがこれからは大切ではないでしょうか。

船津:可能性という面では、IT系を中心に年間400本程度の研修を実施していますし、420種くらいの資格取得にも助成金を出しているので、当社で働いていればIT能力については絶対に磨くことができます。いい意味で、会社を利用してほしいと思います。

夏野:21世紀の会社と従業員の新しい関係性というものがあるはずで、社員にとって利用価値のある会社であるというのも今後は大切になっていくかもしれませんね。
トランスコスモスは若手に権限委譲をするのも大きな特徴ですが、そうなった背景は何ですか。

船津:事業のウエイトがスマートフォンやデジタルマーケティング、グローバルECへと移ってきました。そして若手世代こそが、その世界の真ん中にいるので、彼らの力を最大限に発揮してもらっています。若い人の成長がサービスや会社の成長に繋がっていると言っても過言ではありません。創業から50年の歴史がありますが、じつは当社の執行役員は40代が中心です。また女性比率も高く、ダイバーシティ推進部という部署もあり、女性の部長が多いのも特徴です。若手にとって働きやすい会社だと思います。

新卒社員への期待

船津:ここ20年はインターネットによって、グローバルへの広がりが加速しました。直近10年では、韓国・中国をはじめ、東南アジア、欧米へと拠点を増やしてきました。創業から新たな50年が始まったところですが、今後はグローバル展開がまさに本稼働していく時代です。現在の海外売上比率は17~19%ですが、間違いなく今後はもっと伸びていきます。特に外国の経営者たちはBPOをよく熟知していているという印象があります。

夏野:そうなると海外売上比率が50%を超えるのも、そんな先ではないかもしれませんね。

船津:もうひとつグローバル展開での特徴は、バックオフィス業務だけでなく、デジタルマーケティングなどのフロント系の伸びに勢いがあります。ですから、ぜひグローバルでのビジネスを楽しめる人にたくさん入社してもらいたいですね。

夏野:大学で教鞭を執っていますが、今の若い人たちはとても強いという印象がします。そして多様性にあふれています。ほかの人がやっているから自分もやろうとはあまり考えず、自分は人とは違うという前提が強い世代だと思います。将来有望な人材がたくさん集まってくる予感がしますね。

船津:ぜひそうあってほしいですね。入社してしばらくは、やはり基礎を作る大切な段階です。ぜひコツコツと学んでほしいと思います。どんな会社でもそうですが、ぼんやりとしていてはあまり成長できません。トランスコスモスは、やればやるほどチャンスに出会える会社なので、新入社員時代から思う存分頑張ってほしいと考えています。
また会社には表彰制度など、褒められる機会も多いので、モチベーションのアップにも繋がります。そして最後に新卒の方々にアドバイスをすると、良い仲間をたくさん作ってください。当初は不慣れなことも多いでしょうが、良い仲間がいればゲームのように楽しく乗り越えていくことができます。そしてトランスコスモスの新しい50年をその手で創っていってください。

船津 康次
トランスコスモス取締役 相談役

1998年、トランスコスモスに事業企画開発本部長として入社。
常務、専務、代表取締役副社長などを経て、2003年に代表取締役会長兼CEOに就任し現在に至る。一般社団法人日本コールセンター協会・一般社団法人日本中華總商会理事、株式会社KADOKAWA・株式会社ディー・エヌ・エー社外取締役も務める。

夏野 剛
慶應義塾大学大学院 政策・メディア研究科 特別招聘教授
トランスコスモス社外取締役(監査等委員)

1999年NTTドコモより世界初の携帯電話を利用したインターネットビジネスモデル「iモード」サービスを立ち上げ、ビジネスウィーク誌にて世界のeビジネスリーダー25人の一人に選出される。現在は、慶應大学で教鞭をとる傍ら、トランスコスモス、ドワンゴ等上場企業の取締役を複数社兼任。東京オリンピック・パラリンピック組織委員会参与、経産省や内閣府で各種委員も務める。

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