秦野市千村のサワガニの里で、直径20センチほどの真っ白いキノコが発見された--。見つけたのは、個人でこの場所を整備している小野薫さん。「こんなキノコは初めて見た」と驚きを口にする。
このキノコは、絶滅危惧種に選定されている地域もある、ホコリタケ科オニフスベ属の「オニフスベ」。夏から秋にかけて発生し、直径20〜50センチほどに成長するという。準絶滅危惧種に選定されている地域もあり、関東きのこの会の露木啓代表によると、「見つけようと思って見つけられるものではないので、結構珍しいです。レア度で言えば5段階中4くらい」だという。
小野さんがオニフスベを発見したのは、8月29日。いつものようにサワガニの里を整備していたところ、直径20センチほどの白いボールのようなものがあった。
インターネットで調べたところ、珍しいきのこでもっと大きくなるらしいことが判明。今後の成長を待ち、大きさ比較ができる写真を撮ろうと考え見守っていた。
しかし、その3日後の9月1日、残念な結末を迎えることになる。オニフスベを確認に行くと、野生動物に食い荒らされた跡が…。「成長を楽しみにしていたので、本当にショックです。このきのこは美味しいんですかね」と肩を落とした。
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