写真家で町田ゆめ工房で写真展を開いいる 佐々木 極(きわむ)さん 相原町在住 70歳
写真で感謝 伝えたい
○…自然豊かな風景や季節の花木などを独特な画角で切り取った、叙情的な写真作品の数々。「施設長が個展を見に来てくれて、作品を気に入ってくれたんです」。町田ゆめ工房開所30周年を飾る写真展を任された。利用者一人ひとりを尊重し、その個性を伸ばす自立支援方針に敬意を表し、工房を賛助会員としてサポートしている。写真展を、工房を支えてくれる地域の人たちに感謝の気持ちを伝える契機にしたいという。
○…静岡県下田市出身。小学校教諭の父の異動により府中市に。小2で画家のスズキシン一氏に絵画を習い、都の展覧会で優秀賞。朝礼で全校児童の前で発表され「先生の中に父もいたから、むず痒かったな」。そんな父の手ほどきを受けて写真の道へ。「当時の、上から覗く二眼レフ。飼っていた犬を撮りまくった」。夏休みの宿題で作品を褒められた。それ以降、自然風景を中心に撮影を続ける。「もっと極めたい」。景色をそのまま写さずに、絵的な構図を心掛ける。
○…結婚し、子どもが3人。マンション暮らしが手狭になった頃、相原町に家を建てた。町会の会長の役が抽選で回ってきて、会合やイベントの数々に参加するように。自然と、じわじわと知ってる顔が増えていった。「いい意味で田舎でね。素朴で人の付き合いの大切さが残る」。工房もその繋がりの一つ。毎年朝顔の苗を届けており、その花々が咲き誇るのが楽しみだそう。
○…5年前、心筋梗塞を患った。幸い自宅で、妻が近くにいてくれたので事なきを得た。それからは撮影にも遠出はせず近場で感動できるロケーションを探す。楽しみは2歳の孫の成長だ。「先日もテレビ電話で可愛い顔を見ながら会話したよ」と顔をほころばす。
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