○…交通安全を推進し、広報や教育活動などを行う栄交通安全協会。今年度、会長に就任した。9月21日からは秋の全国交通安全運動が始まる。「栄区では(9月11日現在)約500日死亡事故が発生していない。今後も継続できれば」。近隣神社の代表世話人や栄区遺族会の会長なども務めているため、多忙な日々。「手帳は2色のペンを使い分けて書かないと、予定が分からなくなる」と苦笑する。
○…毎年正月に区内で配布する「ミニ凧」は同協会独自の取り組み。交通安全啓発のチラシを配布してもすぐに捨てられてしまうため、「捨てられない工夫を」と、20年ほど前から始めた。毎年10月から準備し、色付けから交通安全標語書き、竹ひご作り、凧糸付けまですべて会員の手作業で、約1,400枚作る。15年前から制作に関わっているが、最近では店舗や会館など人目につく場所のほか、バスの中に凧が飾られている光景も見かける。「効果あるかな」と笑顔。毎年もらいにくるファンも増え、「県下の各交通安全協会の手本にもなっている」と胸を張る。
○…実家が農家だったことから34年間農協に勤務。リタイア後も農業に関わり、農協やイトーヨーカドー桂台店で作物を販売している。10年前からは本郷小学校にある水田の管理も行い、田植えを学ぶ5年生とふれあう。5月に田植えをし、間もなく収穫。昨年は22kg獲れたが、「今年も豊作」という。収穫した米を味わう収穫祭が終わると児童から絵や手紙が届く。道で子どもから声をかけられる機会も増えた。「ありがたい。いい思い出」。初年度にふれあった児童はすでに成人。「成人しても稲作りのことを忘れないでほしい」。子どもたちに伝えたものは大きい。
○…栄区の交通について今後の懸念は、環状4号線が4車線化した後の事故増加。「スピードを出す車も増える。目を光らせたい。この地域から事故は出したくない」。強い思いがまちの交通安全を支える。
(C) 2014 TOWNNEWS-SHA CO.,LTD.