神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
港北区版 公開:2021年9月23日 エリアトップへ

菊の懸崖(けんがい)、作り続けて 90歳の現役農家、横溝さん

文化

公開:2021年9月23日

  • LINE
  • hatena
懸崖について説明する横溝さん。懸崖菊は10月末ごろから花を咲かせる
懸崖について説明する横溝さん。懸崖菊は10月末ごろから花を咲かせる

 可愛らしい花々が流れるように前へせり出した、長さ2m40cmほどもある見事な菊の懸崖。日々、繊細な手入れが必要な懸崖を、趣味で作り続けているのが、横溝孝治さん(90)だ。

 カブや小松菜を中心に出荷する農家で、現在は息子の政司さんが家業の中心を担っているが、今も現役で畑に立ち、農作業を続ける。その合間に、大切に世話しているのが菊の懸崖だ。菊の栽培は60年以上にもなり、現在はコロナ禍で昨年から展示の機会がなくなっているが、例年は師岡熊野神社と杉山神社の菊花展で飾られてきた。七五三の時期で着物を来て写真を撮っていく人もいたといい、「見て喜んでもらえるのが嬉しくて。それを目標に続けてきた。菊を通じた仲間もできる」と語る。

 樽町でかつて盛んだったカブ作りは16歳の頃から続ける。「おいかぶ」という栽培法で出荷するのは樽町で1軒のみとなったが、今も雑草一つないきれいな畑を保ち「畑に草を出したらおしまい」と、真剣な眼差しを向ける。一方、菊の懸崖は、どのくらい成長するかを見越して作った枠の網目に、花芽を一つずつ結え、誘導させていくという。花が均等に咲くように行う摘心など、その作業は1年がかり。スケジュール管理のための記録も欠かせない。

 健康の秘訣を聞くと「胃が弱いので消化に良いものを食べている」と語るが、お酒も好きだ。年賀状はパソコンで宛名書きし、正月に親族で集まった際は魚を捌いて刺身にして振る舞う。4年前に他界した妻にプレゼントしたミシンで、ほつれた服の裁縫も。

 「私は頭は悪いけど」と謙遜しつつ、「何でもやるのが好きなんです」と、今日も畑に立つ。

横溝さんが育てた懸崖=写真は過去に撮影(提供)
横溝さんが育てた懸崖=写真は過去に撮影(提供)

妙蓮寺

家族葬から社葬まで。緑に包まれた静かな境内には、3つの斎場を備えております。

https://myorenji.jp

<PR>

港北区版のローカルニュース最新6

横山剣さんら出演 年に一度の横浜感謝祭「ハマフェスY165」が5月25、26日に

「町内会HP(ホームページ)作成します」

若い世代の加入促進にも

「町内会HP(ホームページ)作成します」

タウンニュース社 記者が担当 16・5万〜

5月2日

3件の不審者情報が寄せられたほか、自転車盗4件、万引き2件、仮睡者ねらい、自動車盗、車上ねらい、置引きなど発生

横浜・大佛次郎記念館で仏画家 ポール・ルヌアール没後100年企画展

花と緑で街をつなぐ

花と緑で街をつなぐ

ガーデンネックレス横浜

5月2日

OTABISHO(おたびしょ)開業

みなとみらい

OTABISHO(おたびしょ)開業

能と狂言の紹介施設

5月2日

意見広告・議会報告政治の村

  • 支援員の謝金が倍に

    公明党市議団の要望がカタチに 市政報告

    支援員の謝金が倍に

    横浜市会議員 望月やすひろ

    4月25日

あっとほーむデスク

  • 4月20日0:00更新

  • 2月18日0:00更新

  • 6月25日0:00更新

港北区版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

戦後の横浜 写真資料でたどるサイト

戦後の横浜 写真資料でたどるサイト

4月27日から都市発展記念館が公開

4月27日~5月31日

港北区版のイベント一覧へ

バックナンバー最新号:2024年5月3日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook