倶知安赤坂奴

指定区分:倶知安町指定無形民俗文化財
指定年月日:1985年(昭和60年)7月1日(町指定文化財 第2号)
 赤坂奴(あかさかやっこ)は江戸時代、大名行列で先導役を務めた者たちの振りの一形態です。かまひげを付け、槍、長柄、狭箱を持った奴(やっこ)たちによって編成されます。
 倶知安町では昭和8年、陶山増太郎と佐藤村蔵の指導を受けて、当時の第一青年団によって奉納されたのがはじまりです。戦争によって一時は中断されましたが、戦後復活し八幡地区の人たちによって保存と継承がなされてきました。今では90年近く地域の人々によって守られてきた、伝統ある民俗伝承のひとつとなっています。
 現在は発祥の地八幡地区の青年をはじめ、倶知安建設業協会の協力によって、例年7月末に行われる倶知安神社例大祭奉納奴行列や、町の夏祭り「くっちゃん じゃが祭り」の前振りの奴行列でその勇壮な所作を見ることができます。