サンクトペテルブルグの中心を流れるネヴァ川沿いを歩いていると、きらきら光った金色の塔が見えると思います。この塔をよ〜く見てください。上の部分に実は天使がいます。(サンクトペテルブルクには、建物の彫刻など、天使があしらわれていることが多いんです。)この黄金の天使の塔が見える一帯が、「ペトロパヴロフスク要塞」です。
要塞の中は実はいろいろな見どころがあります。教会もありますし、元刑務所もありますし、博物館などもあります。しかし、私が好きなのは、ただ要塞の中外を散歩することです。
特に、おもしろいのは夏の要塞の外部分です。小さなビーチになっているので、ローカルのロシア人が水着になって日光浴をしていたり、泳いでいたりしているのを見ることができます。しかし、ネヴァ川は川の流れが早く、私たちが泳ぐのは危険ですが…。また、よくコンサートも開かれています。
おもしろいのは夏だけではなりません。冬は冬で、氷になった川の上を歩く楽しみがあります。しかし、地元の人が歩いていないときは歩かないように! 氷が薄い証拠です! また、着膨れした人形のようなロシアの子どもたちが散歩している姿を見るのも楽しいものです。
最寄り駅は「ゴーリコフスカヤ駅」で、徒歩1分で入口に着きます。ちなみに、12時に大砲が鳴るので、この前には到着するのがベストです!
Peter and Paul fortress ペトロパヴロフスク要塞
スウェーデンからロシアを守るために作られた要塞
- 投稿日2015/03/23
サンクトペテルブルクはここから始まった
- 投稿日2015/03/23
この街で最初に造られたのがペトロパブロフスク要塞。
建設が始まったのは1703年。当時は木造だったと言われる。
ネヴァ川下流の泥湿地帯での建設作業はさぞかし難航したことだろう。
要塞は上空から見ると六角星の形をしており、現在この要塞の敷地は一般開放され入場は無料。
要塞の外側を流れるネヴァ川沿いは、夏ともなると水遊びするロシア人で賑わう。敷地内にある各施設はそれぞれ有料で、KACCA(チケット販売所)で入場券を買う。
まず訪れてほしいのが、黄金色に輝く一際高い建物、その名も「ペトロパブロフスク聖堂」。
ピョートル1世から最後の皇帝ニコライ2世まで、ロマノフ王朝の歴代皇帝一族が埋葬されている霊廟だ。一歩中に足を踏み入れると、その荘厳な雰囲気に背筋が伸びるかもしれない。内部は写真撮影可(フラッシュ禁止)。
そして、要塞の中で歴史上有名な役割を果たしてきたのが「監獄」。
使われていた当時のまま残されており、見学可能。囚人房や懲罰室など、収容されていた人物たちの写真や説明などと共に見て回ることができる。
湿度が高く、洪水が頻繁に起きていたサンクトペテルブルクの要塞で、囚人達の生活は如何様だったか想像に難くない。施設内は薄暗くひんやりと感じ、何度も後ろを振り返ってしまう。
もし時間があれば見学をおすすめしたいのが「サンクトペテルブルク歴史博物館」。聖堂のすぐ隣にあり、2階建ての赤い建物だ。展示室は28室あり広大。見学所要時間は1時間はみておきたい。
最後に、要塞の敷地内でピョートル1世の像を見つけてほしい。彼の手に触わって願い事をすると叶う、と言われている。ロシア人の間では、ピョートル1世の膝の上に座ると幸せになるとも言われていたが、最近柵で囲われてしまった。
最寄駅は地下鉄2号(青)線「ゴーリコフスカヤ」駅。徒歩5分。
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ジャンル史跡・遺跡
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エリアサンクトペテルブルク
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住所
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アクセス地下鉄 Gor'kovskaya駅から徒歩約7分
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電話番号+7-812-2306431
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営業時間10:00-16:00(ロシアの祝日は休業の可能性あり)
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定休日水曜日
- 上記の記事は、訪問時点の情報を元に作成しています。訪問先の都合や現地事情により、最新の情報とは異なる可能性がありますのでご了承ください。
ペトロパヴロフスク要塞周辺のおすすめ観光スポット
- プーシキンの家博物館
- エルミタージュ美術館
- クンストカメラ(ピョートル大帝記念人類学 民俗学博物館)
- ピョートル大帝の夏の庭園
- 宮殿広場
- 血の上の救世主教会(スパース・ナ・クラヴィー大聖堂)
- アップサイド ダウン ハウス
- ミハイロフスキー劇場
- 国立ロシア美術館
- ストロガノフ宮殿