日本刀鑑賞のポイント

日本刀の刃文とは
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日本刀の刃文とは 日本刀の刃文とは
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日本刀を鑑賞するポイントは様々ありますが、「刃文」(はもん)の美しさは一番にチェックしたい点と言われています。刃文は「姿」(すがた)や「地鉄」(じがね)と共に、日本刀の作刀時間や、制作地を見分ける決め手となり、刀工ならではの特徴も見られることから、その個性を楽しめるのです。日本刀の刃文について詳しくご紹介します。

日本刀の見どころ 刃文

日本刀の見どころ「刃文」

日本刀の「刃文」とは

刃文

刃文

日本刀の「刃文」とは、「焼き入れ」(やきいれ)によって付けられた焼刃の形状のこと。

刀身に見られる白い波のような模様ですが、日本刀を光線にかざすことによって鑑賞することができます。

「刃文」の役割

その美しさから刃文には、装飾的な要素が大きいと考えられがちです。しかし、刃文は切れ味にも影響を与えるとされています。

切れ味の高い「虎徹」を生み出した「長曽祢虎徹興里」(ながそねこてつおきさと)は、実際に「御様御用」(おためしごよう:試し斬りをする専門職)である山田家に依頼をして、様々な刃文を試し、切れ味の高い刀剣を生み出しました。

刃文の出来栄えによって日本刀の価値が変わる

模様は、土の塗り方によって変化させることができます。また、美しさだけではなく切れ味にも影響する刃文は刀工の技術が分かる箇所。

つまり、刃文の出来栄えによって、日本刀の価値そのものも左右されるという、重要な位置づけにあるのです。

日本刀の「刃文」の種類

基本となる刃文の形は、「直刃」(すぐは)と「乱刃」(みだれば)です。

直刃の種類

直線的な刃文を総じて直刃と言いますが、次の4つの種類があります。

刃文の種類

刃文の種類

糸直刃(いとすぐは)
直刃の中でも、極めて焼き幅が細い刃文。
細直刃(ほそすぐは)
細い焼き幅を「細直刃」(ほそすぐは)と呼び、糸直刃よりも太くなります。
中直刃(ちゅうすぐは)
細直刃と広直刃の中間が直刃あるいは「中直刃」(ちゅうすぐは)です。
広直刃(ひろすぐは)
広い焼き幅は「広直刃」(ひろすぐは)です。

代表的な乱刃の種類

直刃は直線的ですが、直刃でない焼刃は総称して乱刃と呼ばれています。

鎌倉時代中期には「重花丁子乱」(じゅうかちょうじみだれ)が出現し、江戸時代には「大互の目」(おおぐのめ)、「湾れ刃」(のたれば)という相州伝風の刃文が全盛となりました。

乱刃の種類は、実に28種類以上にも上ります。ここでは、代表的な刃文をご紹介します。

丁子(ちょうじ)
丁子の実を連ねた形に見えます。

丁子

丁子

時代 伝法
鎌倉時代中期 備前伝
代表刀工・流派
石堂(いしどう)派
重花丁子(じゅうかちょうじ)
丁子の上にさらに丁子が重なり、花弁が重なり合っているように見えます。

重花丁子

重花丁子

時代
鎌倉時代中期
代表刀工・流派
備前一文字派、福岡一文字派
逆丁子(さかちょうじ)
丁子の足は刃先に向かって伸びますが、鋒/切先側に向かって傾いています。

逆丁子

逆丁子

時代
鎌倉時代中期~南北朝時代
代表刀工・流派
備前一文字派、備中青江派、片山一文字則房(かたやまいちもんじのりふさ)
足長丁子(あしながちょうじ)
一見すると華やかで頭の揃った丁子になっていますが、その中でも特に足が長い物。

足長丁子

足長丁子

時代
江戸時代
代表刀工・流派
摂津国: 粟田口近江守忠綱(あわたぐちおうみのかみただつな)、
一竿子忠綱(いっかんしただつな)
互の目(ぐのめ)
丸い文様が連続して凹凸のある形に見える刃文。複雑で変化に富み、形状によって様々な名称が付けられています。

互の目

互の目

時代 伝法
鎌倉時代末期 美濃伝
代表刀工・流派
大互の目 小互の目
美濃国:
直江志津兼友(なおえしづかねとも)
越中国:則重(のりしげ)
石見国:
石州直綱(せきしゅうなおつな)
越前・武蔵国:
越前康継(えちぜんやすつぐ)
片[肩]落互の目(かたおちぐのめ)
互の目の片方が斜めに切り取られ、のこぎりの刃のように見える物。逆がかっている物が多いことが特徴。

片(肩)落互の目

片(肩)落互の目

時代 伝法
鎌倉時代末期 備前伝
代表刀工・流派
備前国:長船景光(おさふねかげみつ)、兼光(かねみつ)
三本杉[互の目尖り](さんぼんすぎ[ぐのめとがり])
地に突き出るように互の目の頭が尖って連なり、3本ごとに高さが飛び出した乱れが交じっている物。杉林のように見えるところから、この名が付きました。

三本杉(互の目尖り)

三本杉(互の目尖り)

時代 伝法
室町時代
(新刀期の美濃物にも見られる)
美濃伝
代表刀工・流派
美濃国:
孫六兼元(まごろくかねもと)
加賀国:
陀羅尼勝国(だらにかつくに)
湾れ刃(のたれば)
ゆったりとした波のように見えます。

湾れ刃

湾れ刃

時代 伝法
鎌倉時代末期~江戸時代 相州伝・備前伝・美濃伝・大和伝
代表刀工・流派
大湾れ 小湾れ
相模国:相州貞宗(さだむね) 相模国:相州行光(ゆきみつ)
山城国:
堀川国広(ほりかわくにひろ)
摂津国:
来国長(らいくになが)
数珠刃(じゅずば)
互の目刃の丸味を帯びた焼き頭がそろって並んでいて、数珠に似ています。

数珠刃

数珠刃

時代
江戸時代
代表刀工・流派
武蔵国:虎徹(こてつ:長曽禰興里[ながそねおきさと])のオリジナル。
簾刃(すだれば)
刃と平行に、点状あるいは線状に沸を伴った飛焼(とびやき)が断続し、簾を思わせます。

簾刃

簾刃

時代
江戸時代初期
代表刀工・流派
山城国: 丹波守吉道(たんばのかみよしみち)のオリジナル。
和泉守来金道(いずみのかみらいかねみち/きんみち)
濤乱刃(とうらんば)
うねりの出てきた波を模しています。

濤乱刃

濤乱刃

時代
江戸時代初期
代表刀工・流派
摂津国: 津田助広(つだすけひろ)のオリジナル。
近江守助直(おうみのかみすけなお)、
一竿子忠綱(いっかんしただつな)
皆焼刃(ひたつらば)
刃先だけではなく地鉄部分にも広くにぎやかに焼き入れされています。

皆焼刃

皆焼刃

時代 伝法
南北朝時代 相州伝
代表刀工・流派
山城国:長谷部(はせべ)派 相模国:広光(ひろみつ)
箱乱刃(はこみだれば)
互の目の左右が大きく角張って、長方形の箱のような形状を示す刃文。

箱乱刃

箱乱刃

時代
室町時代中期~
代表刀工・流派
伊勢国:村正(むらまさ)、[二代]兼若(かねわか)

日本刀の焼き刃の焼き出しと歴史

刃文において、「焼きの頭」(やきのかしら)とは刃文の頂点である棟(むね:刃の反対側)寄りの部分を指し、「焼きの谷」(やきのたに)とは刃文の底点である刃寄りの部分を、「」(こし)とは頭から谷への傾斜のこと。

日本刀の焼刃は、「刃区」(はまち)の下から始まりますが、この刃区下から1~2寸の部分が「焼き出し」(やきだし)と呼ばれ、時代や一派の特徴が表れています。

焼きの頭・谷・腰

焼きの頭・谷・腰

平安から鎌倉時代前期
焼き落とし
鎌倉時代中期
腰刃(こしば)
新刀期以降
京焼き出し大阪焼き出し江戸焼き出し

刀匠の手から研ぎ師の手に渡った段階では、刃文はまだ焼きが不完全な状態です。

そこからさらに研ぎ上げていったときに、はじめてその部分が乱反射します。刃文をどう見極め、どう乱反射させるかは、研ぎ師の腕の見せどころ。刀匠にとっては、自分の造る日本刀の特性を熟知し、輝きを増すことができる研ぎ師こそが必要なのです。

日本刀の優美な姿を表す刃文は、個々の職人達の技が結びついて生まれると言えます。

焼き刃の形状と刃文の構成「沸」と「匂」

「焼き刃」とは、焼き入れを行なうことによって、より硬くなった部分。この焼き刃の形状である刃文は、見え方が異なる「」(にえ)と「」(におい)と呼ばれる粒子から成ります。

沸と匂の違いは?

刃文の中の沸と匂を見分けるには、それぞれの粒子の大きさが決め手なのです。もともと同じ性質の物であり、沸は比較的粒子が粗く肉眼でも確認できます。

しかし、匂は光に透かして見ると白いもやがかかったような形状の微粒子であり、肉眼で確認することは容易ではありません。

沸と匂

沸と匂

刃文の「沸」と「匂」

「匂出来」と「沸出来」

「匂出来」と「沸出来」

沸出来」(にえでき)もしくは「匂出来」(においでき)の刃文は、粒子の集合体とも言えます。

日本刀を鑑賞する際には、白熱電球などの光に日本刀を透かして刃文を確認しますが、そうすることで、刃文が白く輝いて見えます。

それは沸や匂の無数の粒子が光を当てることで乱反射を起こすから。日本刀の表面に沸と匂の粒子が、突起が高くかつ均一に付着していると、反射が一定方向になるために光が集まりやすくなりますが、それゆえに、刃が明るい状態になるのです。

沸と匂の粒子が付着する「地鉄」(じがね)は均一になっていなければなりません。

均一になるにはよく鍛えられている必要があります。刃が明るい状態が強いほど、高品質な地鉄が使われていることを示しますが、これは刀匠の技術力の高さを表す証拠となるのです。

焼き入れの工程の流れ

刀匠は、目指す反りや刃文になるように、焼き入れ前には焼刃土を置いていきますが、必ずしも焼刃土を塗った通りに焼きが入って刃文が現れるとは限りません。土が乾いたら刀身を炉に入れ、焼加減を見て水槽へ入れるのです。

このように、高温状態から急に冷やすことを焼き入れと言います。

焼き入れは鉄の焼け具合を見るため、暗い状態で行なわなければなりません。

そのため、夜間に行ないます。火炉の中で刀身全体を約760度の温度まで上昇させたあとに、一気に冷やし焼入硬化させるのです。

刀匠は、最適な温度を物理的に計測するわけではなく、経験と炎の色で温度を見極めています。ただし、温度が高すぎると亀裂が入ったり、低すぎるとうまく焼きが入らなかったりするため温度の見極めは非常に重要な作業。

なお、焼き入れによって2つの物質ができ、最も硬い組織は「マルテンサイト」、中位に硬い組織は「トルースタイト」。マルテンサイトの粒とトルースタイトの粒は混在していますが、その中でも、粒の大きい物を「沸」、小さい物を「匂」と呼びます。

刃中の働き

沸や匂など刃文を構成する要素が様々な形に変化し、刃中に多彩な文様を作り出すのです。

これを「刃中の働き」と言い、日本刀の美しさを左右します。沸と匂の働きが多いことが、日本刀の美しさ、そして品格に通じるのです。

ここでは代表的な文様をいくつかご紹介します。

「沸」の働き

沸は粒子の大きさが様々あり、大きい順に「荒沸」(あらにえ)・「中沸」(ちゅうにえ)・「小沸」(こにえ)に分別。

伝法によって大きな違いが見られますが、それらを注意深く見極めることで、どの流派の作刀であるかを知ることができます。

小沸本位:山城伝
小沸本位

小沸本位

山城伝は、沸本位の伝法の中でも、最も小さな沸が見られます。

焼刃の奥底から湧き上がるような、美しく粒がそろった沸は冴えた明るい輝きを示し、山城伝の品格あふれる作柄を構成する要素です。

中沸本位:大和伝
中沸本位

中沸本位

大和伝の沸は、山城伝と相州伝のちょうど中間ぐらいの大きさ。刃文よりあふれて地肌にできる沸が多いため、山城伝と比較すると、地刃の境界があまりはっきりしない出来口となります。

荒沸本位:相州伝

相州伝は、最も大きな沸を示しますが、刃先から地肌に向かうにつれて少しずつ大きく、また、荒くなっていくことが特徴。

沸の働きが盛んであるため、きらびやかな刃文になっており、沸の形状を様々な物になぞらえて、それぞれに名称が付けられています。

数の子沸(かずのこにえ)
荒沸の中でも粒子が密集し、数の子のような形状で際立って見える文様のことです。
真砂沸(まさごにえ)
大小の異なる沸の粒子が真砂のように入り混じって文様が一体化しています。
裸沸(はだかにえ)

その周囲が匂に包まれずに単独で存在している沸のこと。

良いとされる沸は、ムラがなく、その輝きが際立っているのはもちろん、ひとつひとつが淡い匂にやわらかく包まれていることが条件であるため、好ましくないとされています。

荒沸本位:相州伝(数の子沸_真砂沸_裸沸)

数の子沸・真砂沸・裸沸

「匂」の働き

沸と同様、「匂が主体であるかどうか」、「その匂がどの程度なのか」によって、伝法や流派を見極めることができるのです。

匂本位となる伝法は、「備前伝」と「美濃伝」。備前伝がひと目見て「匂出来である」と判別できるのに対し、美濃伝は、沸本位と比べれば「匂が多い」と言える程度です。

  • 備前伝

    備前伝

  • 美濃伝

    美濃伝

焼き入れの際の火加減がこれらを左右します。

刃文が沸出来となるのは、匂出来の伝法よりも火加減が強いことがその要因です。強い火加減であるほど、匂だった粒子が沸に変化。

つまり、匂本位でありながら備前伝に比べると沸出来に近い状態にある美濃伝は、より強い火加減で焼き入れを行なう伝法であることがうかがえます。沸とは異なり匂の働きには、それぞれに名称は付けられていません。

その代わりに、匂全体の状態を言葉で表現するのが通例です。

また、刃文と平地の境界線を「匂口」(においぐち)と言い、匂のみならず、ひいては刃文全体の良し悪しを決めるポイントになっています。

匂深し(においふかし)

匂の幅が広く、色が濃くなっている状態。

匂深し

匂深し

匂締まる(においしまる)
匂の幅が狭く、明るくなっている状態。
匂締まる

匂締まる

匂口締まる(においぐちしまる)
匂口が光を受けて強く輝き、くっきりと見えている状態。
匂口締まる

匂口締まる

匂口冴える(においぐちさえる)
匂口がはっきりと明るく光って見えている状態。
匂口冴える

匂口冴える

匂口潤む・眠い
(においぐちうるむ/ねむい)
匂口が刃中にうっすらと溶け込み、境目が不明瞭な状態。
匂口潤む・眠い

匂口潤む・眠い

匂口沈む
(においぐちしずむ)
匂口が判然とせず、沈んでいる状態。
匂口沈む

匂口沈む

日本刀鑑賞や鑑定で用いられるその他の働き

沸と匂、そして刃文における働きにはさらに多くの種類があり、異なる言葉で表現されています。日本刀鑑賞や鑑定によく用いられる働きをご紹介しましょう。

(あし)
沸や匂が「刃縁」(はぶち:匂口が現れる箇所)から刃先にかけて、線状に差し込んだ働きのことです。
足

逆足(さかあし)
刃縁から刃先にかけて差し込む足が、逆となる鋒/切先の方向に傾斜して入っています。
逆足

逆足

小足(こあし)
足の中で短い働き。
小足

小足

鼠足(ねずみあし)
足の中で特に短い働きのことです。
鼠足

鼠足

丁子足(ちょうじあし)

丁子乱(ちょうじみだれ)の焼刃から刃先に向かって、足状に差し込む働き。

長く伸びている状態を「足長丁子」(あしながちょうじ)、鋒/切先の方向に傾斜して伸びている状態は「逆丁子」(さかちょうじ)と呼ばれています。

丁子足

丁子足

(たま)
「飛焼」(とびやき:刃縁から離れ地中に点在している焼刃のこと)の一種で、円形に整えられた小沸に包まれている働き。
玉

(よう)
小沸や匂が刃縁から離れて、木の葉を散らしたように刃中に楕円状になって点在している働き。
葉

ほつれ
直刃の沸や匂の一部がほつれた糸のように、鍛え目に沿って細い線状に連なった物が刃中に現れる働き。
ほつれ

ほつれ

金筋(きんすじ)
刃中の鍛え目に沿って沸が鋭く光る、黒く太い線状の働き。
金筋

金筋

稲妻(いなずま)
金筋が屈曲し、稲妻の閃光(せんこう)のような形状になっている働き。
稲妻

稲妻

砂流し(すながし)
刃中の鍛え目に沿ってからんだ沸が、ほうきで掃いた砂のように、線状に連なっている働き。
砂流し

砂流し

湯走り(ゆばしり)
刃に沿って、または刃縁から地中に向かって流れ込むように沸や匂が連なり、雫や白い霧のような斑点模様になっている働き。
湯走り

湯走り

喰違刃(くいちがいば)
刃境の様々な働きにより、直刃の途中の一部分が喰い違っているように見える働き。
喰違刃

喰違刃

打ちのけ(うちのけ)
沸が刃縁に沿って三日月状にほつれた短い働き。二重・三重になって現れることもあります。
打ちのけ

打ちのけ

掃掛(はきかけ)
焼刃の頭から地に向かって、ホウキで掃いたように筋が出て、そこに沸が付いた状態。
掃掛

掃掛

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様々な種類がある沸と匂は、日本刀の部位の中でもごくわずかです。しかしながら、制作された時代や流派のみならず、刀匠それぞれの手に染み付いた癖などの個性まで現れる部位でもあります。

つまり、沸と匂について理解していれば、作者名や制作年を知る手がかりとなるため、「」(なかご:刀身の中で、通常はに収まっており、手で触れることが可能な部分)の「銘」(めい:作者名や制作された年紀)を隠したとしても、判別できるようになるのです。

まとめ

刃文、そして沸と匂は、博物館などに展示されている日本刀のキャプション(説明文)や鑑定の解説などでもよく見られる言葉です。

どのように使われているかを知っておくことで、日本刀のことをより深く味わえるようになります。そうすれば、何となく難しいと思っていた日本刀の世界が身近になり、さらに楽しめるようになるでしょう。

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