登録販売者は正社員になるのが難しい?多くの求人では資格・経験が必要?
登録販売者は正社員になるのが難しい?多くの求人では資格・経験が必要?
こんにちは、登録販売者転職のアポプラス登販ナビライターチームです。
ドラッグストアや薬局でパートとして働く登録販売者の中には、正社員になりたいと思っている方も非常に多くいらっしゃいます。パートの時給が良くても、正社員で働ける状況なら、正社員の登録販売者として働いた方が当然ですが多くのメリットがあります。
賞与の有無はもちろん、退職金制度などを含めた福利厚生など将来的なことにも影響してきます。もちろん、賃金などの待遇だけではなく、やりがいに仕事の意義を感じる登録販売者もいらっしゃるかと思いますが、正社員として働いた方が福利厚生などで恵まれているのは変わりありません。
この記事では、登録販売者が正社員になるのが難しい理由や、正社員になったときのメリットやデメリットなど、詳しく解説していきます。
目次
登録販売者は正社員になるのが難しい理由
ドラッグストアや薬局で働き正社員を目指す方のなかには、まず登録販売者の資格を取得することを考える方も多くいらっしゃると思います。しかし、一般的にドラッグストアや薬局で正社員として採用されることは難しいとされています。その理由とは一体どのようなハードルがあるのでしょう。
応募時に資格が必要だから
ドラッグストアや薬局では即戦力を求めている傾向が強いことがあげられます。無資格・未経験の人材を一から育てるには、時間がかかりますし、生産性が低い人材はできるだけ雇いたくないと考えるからです。
ドラッグストアは人件費の管理が徹底されており、売上や利益に直結しない人員を雇ってもマイナスになるだけなので、できるだけコストの低い経営を目指していることがあげられます。
応募時に実務経験が必要かもしれないから
登録販売者であれば資格取得の時期によって、実務経験がある人とない人がいます。実は正社員になるには、5年内に2年の実務経験、管理者要件を満たすことが必要となります。ちなみにこの条件は以下の通りとなっています。
①一般従事者として、薬剤師または登録販売者の管理・指導の下で、トータル2年以上勤務していること。連続して2年以上でなくてもよい。
②同じ月に同じ店舗(または同じ業者の複数の店舗)で月80時間以上勤務し、合算して2年(24カ月)以上であること。
③月あたりの勤務が80時間を満たさない場合であっても、月単位で勤務した期間が通算2年以上あり、かつ、合計 1,920時間以上勤務している場合であること。
https://www.mhlw.go.jp/content/000622339.pdf (医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に 関する法律施行規則の一部を改正する省令の施行等について|厚生労働省医薬食品局長)
※2022年4月24日現在
登録販売者の資格を持っており、実務経験がまったく無い場合は同一月に同じ店舗もしくは同一事業者が経営する複数店舗で計2年以上かつ、累計1,920時間以上の勤務として認められます。
しかし、このような条件を満たす前に、様々な理由で退職する場合もあるので、道のりを遠く感じる登録販売者も多いもまた事実です。
昇格には店長からの推薦が必要かもしれないから
一部の企業は、非正規雇用の登録販売者を正社員として再契約する、「正社員登用」という制度を設けています。
しかし、この制度は希望すれば誰でも受けられるわけではありません。多くの場合だと、「販売ノルマの連続達成などの実績」「一定以上の勤続年数」などの厳しい条件をクリアしたうえに、店長やエリアマネジャーからの推薦が必要だと定められています。
このような厳しい条件が必要なうえに、推薦枠自体が非常に少ない企業が多いため、実績や経験が豊富な登録販売者でも、なかなか正社員になるチャンスが回ってきません。
パートから正社員になるメリット
働き方を選ぶときに、正社員かパートか、自分に合った雇用形態を選ぶのは非常に悩みどころですよね。自分に合ったワークライフバランスを実現するため、どうするべきか迷われる方もいるのではないでしょうか。まずはパートから正社員になった場合のメリットをご紹介します。
ボーナスが出る
パートと正社員の大きな違いの一つは年収です。そのうち大きな割合を示しているのがボーナスの有無になります。もちろんパートの場合はボーナスの付与はありません。
正社員になると、年齢にもよりますが1年間で41.5万円から81万円のボーナスが付与されます。これは年収にすると大きな違いになりますよね。
福利厚生がある
こちらも大きな違いの一つである福利厚生面の充実です。正社員になると、福利厚生など手厚い支援を受けることができるのも大きな魅力です。子育てとの両立のために時短勤務を選択できる場合も多くあり、正社員として働きながら家族との時間をもつことも可能になります。
とくに大手企業では、子育てに関する手当や産休・育休などの制度も充実しています。福利厚生は企業によってはパートも利用できますが、使用範囲を限定しているところも多いようです。
また、最初はパートとして働き、子育てが落ち着いたら正社員になろうと考えても、すぐには難しいケースも少なくありません。子育てをしながらキャリアアップを考えている方は、時短勤務などを上手く使いつつ正社員を目指すとよいでしょう
パートから正社員になるデメリット
良いことづくめのように見える正社員の待遇ですが、正社員になった場合でもいくつかのデメリットはやはり存在します。ここでは特徴的なデメリットをいくつかご紹介します。
時給換算すると給与が低いかもしれない
正社員になると拘束時間が長くなり、パートのような勤務時間の融通が利かなくなることが多くあります。パートの場合は時給計算で給与が発生しますが、正社員になるということは、給与が固定給になります。
パートの時給は、多少の誤差はありますが1200円から2000円くらいの間といわれています。一方、正社員になると月に20万円から25万円といわれています。働き方にもよりますが、場合によっては、ひと月のお給料を時給計算するとパートの方がよいという現象が生じる場合もあります。
人手不足で休日出勤があるかもしれない
正社員の1番のデメリットは、前述した通りパートに比べ拘束時間が長いこと、希望通りの休みが取りづらくなることです。例えば、パートが土日休みを多く希望している店舗は、幼稚園や保育園、学校が休みになる土日祝に出勤しなくてはならない場合が考えられます。そのようなケースでは、夫や父母など周囲の協力や、休日保育の利用などで乗り切る必要があります。
さらにパートの場合、勤務時間や曜日の融通が効くため、平日のみの勤務や、週3勤務など無理のない範囲で仕事をする方も多いです。そうなると人手不足になるため、社員がその点を補わなければいけません。本来休日の時でも出勤しなければいけない状況が生じる場合があるわけです。
また大手チェーン店で働く正社員は、転勤を伴うこともあります。地域限定正社員だとしても、その地域内の店舗異動は発生します。希望の店舗で働けなくなり、子どもの送迎などで苦労する場面があるかもしれません。
経験を積み転職!正社員になる方法
販売登録者が正社員になるための手段はいくつかありますが、大きく分けると「いまの職場で正社員登用を目指す」もしくは「転職で正社員の中途採用に応募する」という方法があります。どのような内容なのかを解説していきます。
パート・アルバイトの募集が多い時期を狙う
パートやアルバイトの募集が多い時期をご存じでしょうか。実はドラッグストアや薬局の求人募集の多い時期は、2月から3月といわれています。
この時期は、学生アルバイトが進学や就職で辞めてしまうので、募集をかけることが多い時期になっているのです。学生のアルバイトの場合、ほとんどが土日祝出勤OK・夕方から夜の出勤OKという場合が多いです。正社員になるには土日祝・夜の出勤ができないといけません。
このような条件の募集がある場合は、積極的に申し込むとよいでしょう。
社員並みの業務量をこなしPRする
現在働いている企業によりますが、稀に正社員になれるケースがあります。例えば何かしらの理由で、突然正社員が退社してしまったケースです。このような場合は、試験なしで正社員へ昇格ができる場合があります。
このような時に声がかかる条件として、販売登録者の実績が重要になります。その条件には、勤務年数が長いこと・自ら進んで売上を作っていること・社員並みに業務をこなしていること・上司に信頼されていることという、4つの条件を会社側は見て判断を下します。
この条件が揃っている販売登録者であれば、突発的なチャンスが訪れる可能性が非常に高くなります。もちろんその枠が空かなければ、そのチャンスは巡ってきませんが、いつどのようなことが起きても良いように、日々の業務をしっかりこなして、上司から声がかかるくらいのレベルになっておくことも大事になってきます。
昇格が見込めないときは転職をする
現職で正社員になるのが難しい場合は、転職で正社員になる方法もあります。これまで正社員としての勤務経験がない登録販売者でも、管理者要件を満たしていて、現場経験があるならば、誰にでも正社員になれるチャンスがあります。
近年では薬局やドラッグストアだけでなく、コンビニエンスストアやスーパーマーケットなどでも、販売登録者の中途採用を記載しており、登録販売者向けの転職サイト・エージェントを利用し、登録販売者が正社員転職に成功するケースも報告されています。
登録販売者として、数年ドラッグストアや薬局で勤務していた方が、他のドラッグストアへ転職することはかなり多くなっています。はじめに説明したように、ドラッグストアや薬局では即戦力を求めています。昇格が見込めないときは転職をすることも一つの手段となります。
まとめ|アポプラス登販ナビで転職!
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また、コンサルタントは登録販売者の有資格者やドラッグストア店長経験者もおり、専門的な内容を含めて相談が可能なのもおすすめできる要因です。正社員を目指している登録販売者は「アポプラス登販ナビ」を利用して、転職を考えてみるのがおすすめですよ。
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