「念願のサワラ釣れて大満足」「もう、地球釣る名人と呼んでW」…。徳島市八万町の会社員「釣りきちさやへー。」(本名・谷沙耶さん)(32)が、趣味の釣りを楽しむ様子を写真共有アプリ・インスタグラムで発信し、ファンを徐々に増やしている。

 「さやへー。」さんは週に1、2回ほど阿南市や鳴門市で釣りをしており、釣果や釣り具、釣り上げた魚で作った料理の写真、動画を、感想や失敗談も交えてインスタグラムに投稿。フォロワーは800人以上おり、「こんなに釣れるんですか!すごい」「これからも色んな投稿楽しみにしてます」「大物釣りは失敗しながら一歩ずつですよ、頑張って」といったコメントが寄せられている。

 阿南市出身で、子どもの頃は父・友二さん(61)とよく釣りに行っていた。本格的に始めたのは2年ほど前、知人に誘われてイカを釣りに出かけたことがきっかけだった。難しくてなかなか釣り上げられなかったが、釣りの楽しさを思い出したという。

写真を拡大 船釣りを楽しむ「さやへー。」さん=鳴門海峡付近

 友人に「岸からタチウオや青物が釣れる」と聞いて岸壁などへ頻繁に釣りに出かけるようになり、釣果を記録しようとインスタグラムを開始。アジやメバルなど狙う魚も広げていき、昨年5月からは船釣りも始めた。「疑似餌が海底に着く感覚がつかめなかった」と苦労しつつ、知人に繰り返しアドバイスを聞くなどして腕を磨いている。

 インスタグラムにはタイやハマチ、サワラといった大物を釣り上げる「さやへー。」さんの写真が並んでおり、アドバイスを求めてメッセージを送ってくる人も多い。当初は自身の記録のつもりだった投稿も、いつしか「見てくれる釣り人の参考になれば」と、使った釣り具の写真も載せるようになった。

 釣った魚は余すところなく調理するという。「釣りを始めて命を頂くということをより実感するようになった。釣りはいつも何気なく食べている魚を詳しく知ることができるいい機会にもなる」と話す。

 釣り好きが高じて「いつか自身で釣った魚を提供する店を持ちたい」と思うようになった。「釣りや魚の知識を深め、さらに発信に力を入れていく」と力を込める。(鈴江宗一郎)

 

【徳島で釣ってみた】~記者が県内各地で愛好家と釣り体験~

 徳島新聞デジタル版で28日、若手記者が釣り愛好家と県内各地に出掛け、釣り場や釣り方、釣果などを記事と写真、動画でリポートする企画「徳島で釣ってみた」をスタートします。第一弾では「さやへーさん。」と一緒に鳴門海峡付近で、ハマチやサワラといった青物を狙いました。船釣り初体験の記者は果たして釣り上げることはできたのでしょうか。お楽しみに。