将棋の藤井聡太王位(20)=竜王、叡王、王将、棋聖=に豊島将之九段(32)が挑戦している「お~いお茶杯第63期王位戦」(徳島新聞社など新聞三社連合主催、伊藤園特別協賛)の第4局が24、25の両日、徳島市の渭水苑で行われるのを前に23日、両雄が徳島入りした。2年連続同じ顔合わせでの徳島対局。決戦前夜の2人に意気込みを聞いた。
―明日から始まる第4局に向け抱負を。
藤井 (日程が延期され)結果的にかなり空白ができたが、今局に向けて準備ができた。一手一手しっかり考えて戦いたい。
豊島 重要な対局だと考えている。普段通りの自分らしい将棋を指せれば。
―コロナ感染というハプニングがあった。
豊島 多くの方に心配を掛けたが、体調は回復した。集中して指したい。
―昨年と同じ顔合わせ。改めて相手の印象を。
藤井 読みが深く正確で、こちらが考えていない手を指してくることがある。第1局は激しく攻められたこともあり、形勢判断をよくしていかないといけないと思う。
豊島 細かいところまで調べていると、対局するたびに感じている。終盤も非常に正確だ。
―徳島対局について。
藤井 今年も徳島に来ることができてうれしい。子どもの頃、祖谷温泉へ行って、吉野川でラフティングしたこともある。その吉野川が徳島市内まで続いていて、自然豊かな土地だと思う。昼食やおやつも楽しみ。ファンに喜んでもらえる対局にしたい。
豊島 王位戦で何度も訪れており、思い出深い場所。大盤解説にもたくさんのファンが来てくれるので、いい将棋が指せるように頑張りたい。
【動画URL】https://youtu.be/tN7LtNMwuLg