徳島市出身の作家と僧侶で、県人初の文化勲章受章者の瀬戸内寂聴(せとうち・じゃくちょう)さんが9日午前6時3分、心不全のため、京都市内の病院で死去しました。99歳。小説家として1957年にデビュー以来、日本近代の女性群像を描くとともに、源氏物語の現代語を完訳するなど、60年以上にわたり女性の地位を向上させる創作活動を続けました。反戦や平和へ向けた活動も精力的に行ったほか、東日本大震災以降は岩手、福島などを訪れ、被災者を勇気づけました。「愛した、書いた、祈った」。墓石にはそう刻んでほしいと望んでいた寂聴さん。その歩みを写真で振り返ります。

徳島高女時代。1番の成績で入学、既に外国文学も読破していた

 

立木写真館で撮影した見合い用の写真=1942年

 

吉行淳之介さんと。人気作家同士で対談=1969年

 

インタビューに答える瀬戸内寂聴さん=1972年7月、東京都文京区

 

小説家小田仁二郎さんと