里見香奈女流四冠

 将棋の第30期女流王位戦(徳島新聞社など主催)の挑戦者決定戦が15日、東京都渋谷区の将棋会館で行われ、後手番の里見香奈女流四冠(27)=女流王座、女流名人、女流王将、倉敷藤花=が清水市代女流六段(50)に112手で勝ち、渡部愛女流王位(25)への挑戦権を獲得した。

 女流王位戦の五番勝負は4月25日、兵庫県姫路市で開幕し、全国を転戦する。徳島対局は6月13日の第4局。里見は5期連続での出場で、女流王位だった前回と立場を変えてのシリーズとなる。

 里見は1992年、島根県出雲市生まれ。森二・九段に入門し、2004年女流2級(プロ入り)。08年の倉敷藤花戦で初タイトル。11年に奨励会入会。7年間在籍し、三段まで昇段した。13年に史上初の女流五冠に。女流タイトル獲得は通算35期、うち女流王位は第23期、第26期から3連覇の通算4期。クイーン名人をはじめ、三つのクイーン称号を持つ。