苫小牧市北光町の星さん手作り 樽みこし完成
2017/7/6配信
苫小牧市北光町の星亮さん(79)が地域の子供たちのために、2カ月かけて「樽(たる)みこし」を完成させた。地元の山手北光町内会に寄贈し、樽前山神社例大祭が行われる15日に子供たちが引っ張って町内を練り歩く予定だ。星さんは、子供たちが喜んで歩く姿を見られるのを心待ちにしている。
星さんは2015年にも友人2人と作業分担してみこしを制作し、同町内会に贈っているが、「もう1基ほしい」と要望が出ていた。
星さんは快諾し、「2基目は趣の違う子供用の樽みこしを」と考えたが、昨年はたるを入手できずに断念。今年、知人のつてで一斗だるを入手して3月、自宅の車庫で制作に着手した。毎日1時間以上かけて、寸法を測って木材を切り、ペンキを塗るなどの作業をこつこつ積み重ね、5月上旬に完成させた。
建設会社に勤めた経験もあり、木工作業が得意な星さん。てっぺんの鳳凰(ほうおう)と紅白のひも以外はすべて手作りだ。小さな子供でもみこし行列に参加できるよう台車に乗せ、引っ張って動かせるよう工夫した。
台車は脚立やスノーダンプを分解して組み立て、車輪には自転車のタイヤを使っている。周囲は縁起物の軒花(のきばな)で飾り、彩りを添えた。台車を含めた樽みこしの大きさは高さ120センチ、幅80センチ、長さ90センチ。重さは20キロほどある。
星さんは「子供たちが喜んでくれればうれしい。樽みこしの披露が今から楽しみ」と話している。