UPDATE:2018.08.12
サドルバッグについての「あれこれ」
タメになる!サドルバッグ入門マニュアル完全版。
ここ数年で一気に高まった「サドルバッグ」に関するムーブメント。
大きさ・デザインなど、オフロードバイク向け一辺倒だったのはもう過去の話。今ではオンロードバイクにも合うデザインが増え、「物を入れるだけ」の役割から、「その人のライフスタイルに沿う」ものへと進化しています。
こと「ライドの快適性を向上させる」という部分に絞っていえば、「バックパック代わりにサドルバッグを使う」というのが選択肢のひとつ。
例えば、荷物が入ったバッグを長時間背負っていると、肩や腰が痛くなってきたりしますよね。そして、バッグを背負っていれば背中の汗は滝のように流れてきます。それらの問題点をすべて解決してくれるのが、サドルバッグなんです!
とはいえ、まだ入手をためらう人も多いのも現状。
「気になるけど...」「パッキングしないといけないんでしょ?」「具体的な使い方がわからない」なんてお声が度々聞こえてくるのも事実。そこで今回は、サドルバッグの選び方からサイズ感、実際に使ったときのちょいワザまでをご紹介します!
使うシーンによって異なる「サイズ選び」
サドルバッグを選ぶ上で、みなさん悩まれるのがサイズ感です。バッグ本体が変わった形状をしているために、どれだけ荷物が入るのか予想しにくいのです。
TOKYO WHEELSでは「FAIRWEATHER(フェアウェザー)」「APIDURA(アピデュラ)」「REVELATE DESIGNS(レベレイトデザイン)」という計3つの自転車バッグブランドを展開中。中型以上になると容量が8~17Lまで選択肢があるだけに、さらに悩ませているのかもしれませんね。
とはいえ、サドルバッグは使うシーンによって選ぶのがキホンです。こちらでは、「普段使い~街乗りライド」「一泊ライド」といったシーン別でのおすすめサイズをご紹介。一度自分の荷物をリストアップし、こちらと比べてみるといいですよ。
《普段使い~街乗りライド(容量9L)》
日帰りを想定しているだけに、荷物は少なめ。その中でも、慣れない道を走りに行くって時にはモバイルバッテリーを忘れずに。KnogのPWRシリーズだとライトとしても活躍するので荷物も最小限にできますよ。
また、普段使いだとカフェやコンビニに寄り道することも多いでしょう。そのため、鍵はセキュリティレベルの高いものを持って行くべき。
そうなると、荷物の量は大したことなくとも思った以上に重たくなる。そんな時にもサドルバッグは体への負担を軽くしてくれますよ。
左上から、モバイルバッテリー兼ライト、タオル、日焼け止め、汗拭きシート、鍵、工具(パンク修理キットやツール)
上記の荷物を全て、FAIRWEATHERのサドルバッグ"SeatBag(9L)"に詰めてみました。
容量としてはまだまだ余裕があり!寄り道したお店でトップス2~3枚購入しても入りますよー。
《一泊ライド(容量17L)》
日帰りと違って着替えや輪行バッグ、サンダルなどといった大きな荷物が一気に増える一泊ライド。
とはいえ、ここではキャンプライドではなくホテルなどに宿泊することを想定しています。テントなどが必要ないだけに、17Lでも一泊の荷物が収納可能。
※荷物を最小限にするため、ライドウェアを宿泊先にて洗濯し、次の日も着用することを想定。
左上から、ホテルでの着替え(Teeシャツ/ショーツ)、タオル、鍵、輪行バッグ、日焼け止め、パッカブルウィンブレ、サンダル、下着、モバイルバッテリー兼ライト、ボトル、工具(パンク修理キットやツール)
上記の荷物を全て、APIDURAの"ドライ・レギュラー(17L)"に詰めてみました。
ロールトップはしっかり巻けましたが、結構ギリギリ。「この17Lに入りきる量しか持っていかない!」と決めておけば、無駄な荷物を持って行くこともないでしょう。
自転車に装着した際の「シルエットの違い」
容量の目安はついた!その次に気になるのが「自転車に付けた時のフォルム」について。実際に自転車に装着するとどれだけバッグが飛び出るの?サイズの差によって結構違いがあるの?といったところ。
様々なサイトを見てもサドルバッグ単体や、商品アップの写真のみで全体の雰囲気がわからない。そこで、TOKYO WHEELSでも展開数が多い1.5L・9L・14L・17Lの4サイズにてシルエットを比べてみました。
荷物を最大まで入れて撮影しています。荷物が少ないときは、ロールトップをくるくるーっと巻いてコンパクトにすることも可能。荷物の量によってサイズを調節できるのもサドルバッグならでは。
サドルバッグのサイズ別ラインナップ
●1.5L・・・SeatBag Mini /FAIRWEATHER、
●8L・・・Terrapin /REVELATE DESIGNS、
●9L・・・SeatBag /FAIRWEATHER、ドライコンパクト/APIDURA、
●11L・・・コンパクト/APIDURA、
●12L・・・Pika /REVELATE DESIGNS、
●14L・・・ドライミディアム/APIDURA、Viscacha /REVELATE DESIGNS、Terrapin /REVELATE DESIGNS、
●17L・・・レギュラー/APIDURA、ドライレギュラー/APIDURA、
●1.5L・・・SeatBag Mini /FAIRWEATHER、
●8L・・・Terrapin /REVELATE DESIGNS、
●9L・・・SeatBag /FAIRWEATHER、ドライコンパクト/APIDURA、
●11L・・・コンパクト/APIDURA、
●12L・・・Pika /REVELATE DESIGNS、
●14L・・・ドライミディアム/APIDURA、Viscacha /REVELATE DESIGNS、Terrapin /REVELATE DESIGNS、
●17L・・・レギュラー/APIDURA、ドライレギュラー/APIDURA、
「サドルバッグの装着方法」
サドルバッグは装着するための部品が必要なく、簡単にセットできるのも大きなメリットです。
基本的にシートポストと左右のサドルレールの3点留めになっており、マジックテープやプラスチックバックルでカチっとするだけ。
詳しい装着方法が知りたいという方へは、こちらにて詳しくご説明しています。ぜひご参考に。
実際に使っているスタッフに聞いてみた「ちょいワザ」
実際に使用する上で気になるのが、コンビニなどに寄り道する際はサドルバッグごと持って行ってるの?ということ。
答えは、「いいえ」。サドルバッグは自転車につけたままにしていることが多いです。
そこで、貴重品やタオルなどはサコッシュに入れてサドルバッグにバッグIN。駐輪後、自転車から離れる時はサコッシュだけを持って行くだけでいいんです。
また、パッキングに関しては"頻繁に取り出すもの(サコッシュ)"と"頻繁に取り出さないもの(着替えや工具など)"で分けるのが理想です。サコッシュ以外もできるだけひとまとめにしちゃいましょう。
もしサドルバッグが完全防水でなくても、FAIRWEATHERのドライバッグなどの防水性のある袋に入れると中の荷物が濡れてしまう心配もありませんよ!
パッキング時には、荷物を入れていく順番も肝心です。取り出す頻度の低いものから入れていくのはもちろん、重たいものを奥に入れると安定しやすい。そして、貴重品を入れたサコッシュは一番最後ですね。
余談ですが、パッキングが苦手ー!って方にはFAIRWEATHERがおすすめ。生地がしなやかで柔らかい素材なので、いびつな形の荷物でもバッグが合わせてくれますよ。
これであなたもサドルバッグ認定"初級"を取得したも同然。
快適を手に入れたサドルバッグマスターになるにはあとは「実践」あるのみですよ!
▼サドルバッグ一覧はこちら
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text by sasaki <STAFF PROFILE> |
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