お笑いタレントの石田靖(57)と俳優の西村和彦(57)が7日、読売テレビ制作の夕方ワイドニュース番組「かんさい情報ネットten.」に出演。この日、行われた世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の会見について言及した。

 旧統一教会の田中富広会長は会見で、国が供託金制度を設ければ被害補償の原資として60億から最大100億円を預けるとの意向を示し、財産保全措置法の必要性は全くないと説明していた。

 VTRで会見の様子を見ていた西村は、田中氏が信者の行き過ぎた行動を擁護する発言に「本人なりに相手のことを考えていると言ってしまえば、何にでも適用できてしまう、どんな犯罪でも、どんな行為でも『本人なりに良いと思ってました』と言えば、何でも通ってしまう」と憤りを隠しきれない。

 終始険しい表情でVTRを見ていた石田は教団の提案について「本人さん(田中氏)も『(供託金)制度はないけれども考えてもらいたい』っていうことだから、自己防衛なのかな」といい、さらに「宗教は自由で、信心深い人のせいにしている。そこが(教団として)おかしい」とバッサリ切った。

 田中氏の「親の価値観で子どもを育てることは権利で義務」との発言を聞いた西村は「逆じゃないですかね。親の価値観を押し付けるのではなく、子どもがどんな価値観を育んでいくのか、育てる義務はありますよ」と話し、さらに「自分の価値観を押し付ける権利なんて、誰に対してあるんですか」と口をとがらせた。