「嵐」櫻井翔(41)が来年春、キャスターを務める日本テレビ系報道番組「news zero」を卒業するとの情報をキャッチした。櫻井は同番組で故ジャニー喜多川氏の性加害問題で歯切れが悪く、SNS上ではキャスターの資質を問われていた。一方、日テレ側も櫻井への対応に苦慮し、本人も局側に迷惑をかけられないと考えていたようで、双方の協議をへて番組卒業でまとまったという。

 ついに――か。櫻井が来年春に「news zero」を卒業することで内定したという。

 ジャニーズ事務所社長の東山紀之とジャニーズアイランド社長の井ノ原快彦らは2日、都内で記者会見し、ジャニーズの新体制や性加害問題の被害者補償などを説明。1か月以内に新たにエージェント会社を設立し、希望するタレント、グループと個別にエージェント契約すると発表した。

 櫻井は2日放送の「news zero」に出演。ジャニーズの対応について「遅いな、後手後手だなというふうに感じてはいました」などと語った。「事務所で、嵐のメンバー5人そろって説明を受けました」との発言にはSNSでファンが沸き立った。動向が聞こえてこないリーダーの大野智(42)も含め、図らずも5人がそろったからだ。

 櫻井はこれまで同番組で、一連の性加害問題についてなかなか語らなかった。口を開いても「二度と不祥事を起こさないように――」といった額面通りのコメント。メインキャスターでフリーアナウンサーの有働由美子に任せきりだった。

 これには事情があったという。

 芸能関係者は「番組でコメントを控えていたのは櫻井の意思というよりもジャニーズの意向が強かったようです。問題が明るみに出た当初、櫻井にはコメントさせないといった意向をジャニーズが伝えていたそう。世間の目が厳しくなり、何か話さなければという空気になった時も、通りいっぺんのコメントしかさせなかった。櫻井はキャスターとして苦しかったと思います」と話す。

 日テレも問題の渦中にある事務所タレントへの対応で頭を抱えていた。同局は9月14日に10月期改編説明会を開き、櫻井について「news zero」に継続出演するとしたが…。

 テレビ局関係者は「日テレ側も櫻井の扱いに苦慮し、櫻井もこれ以上、番組側に迷惑をかけられないとの考えに至っていたようです」と指摘。その上で「双方の話し合いで、櫻井が番組を卒業するという形でまとまったようです。タイミングは来年3月末~4月で調整されているようです」と明かした。

 櫻井は性加害問題がクローズアップされるまでは「news zero」に主体的に取り組んでいた。

「どのニュースをどう扱うか、このニュースは扱うべきじゃないかなど、積極的な姿勢もあったそうです。ただ、性加害問題後、そういった面はなくなって口数もめっきり減っていたそう。居心地は悪かったんじゃないか」(制作会社関係者)

 慶応大卒の高学歴アイドルキャスターというポジションを確立した。これを機にジャニーズ内でも追随するタレントが出てきたが、アイドルとキャスターの二刀流は限界があるのかもしれない。