自民党は7日に支部長選任会議を開き、同党参院議員の丸川珠代元五輪相(52)を「東京都第7選挙区支部長予定者」に決めた。

 森山裕選対委員長は同会議後、東京26区選挙区に元財務省職員の今岡植氏(35)、東京27区に港区議会議員の黒崎祐一氏(46)をそれぞれ新人支部長として発表。丸川氏は、現役の参院国会議員であることで〝支部長予定者〟とした。

 東京7区は、衆院小選挙区定数の「10増10減」で渋谷区と港区に変わった。丸川氏は参議院から衆議院に鞍替えとなる。

 今後、丸川氏は岸田文雄首相が衆議院を解散して総選挙に打って出た場合、参院議員を辞職し東京7区選挙区支部長、衆院選の公認候補予定者となる見通しだ。

 しかし、参院東京選挙区(定数6)は、丸川氏の鞍替えで欠員が出る。同会議の中で丸川氏の鞍替えをめぐり、批判や問題提起などはなかったのか。

 森山氏は「総合的に判断して、丸川さんが東京7区で頑張っていただくことがいいだろうというのが、東京都連の考えではないかと(私は)推測しています」と語った。

 丸川氏はテレビ朝日のアナウンサーを経た後、2007年の参院選東京選挙区に立候補して初当選した。政治家としては第2次安倍内閣で環境相や五輪相、菅内閣でも五輪相を務めている。

 天下分け目の衆院選では、新東京7区で立憲の松尾明弘前衆院議員などと、激しい選挙戦を繰り広げることが予想されている。