フィギュアスケートの元五輪金メダリストでロシアの〝皇帝〟と呼ばれるエフゲニー・プルシェンコ氏のアカデミーで、過去にコーチが練習生に殴るなどの虐待行為を行っていたことが発覚し、波紋を広げている。

 ロシアメディア「チャンピオナット」によると、皇帝のアカデミーでの2018年の練習映像がネット上に流出。コーチのユリア・ラブレンチュクが実の娘でもある少女をベルトで殴り、氷に投げ落とす様子が映されている。これは同コーチの指導を心配した他の生徒の親たちによって設置された防犯カメラからの映像だという。

 ラブレンチュクはその後、同じくコーチを務めていた夫のバシレフスキーとともに解雇されたという。映像が流出したことで、プルシェンコ氏はコメント。「残念ながら、5年前にそのような事実があった。学校内部で大きな騒ぎが起きた。何十人もの親がラブレンチュクについて文句を言いに来たのです。私の知る限りでは、彼女は約束を守らなかった。彼女は夫と一緒に別の学校に就職し、私の知る限り、その学校からも先日追い出されました」と明かした。

 暴力指導はあってはならないことだ。