急性大動脈解離のため66歳で亡くなったタレント・笑福亭笑瓶さんについて、弟弟子の笑福亭晃瓶が語った。

 笑瓶さんは笑福亭鶴瓶の一番弟子だが、そのすぐ下の弟弟子にあたる晃瓶は23日、自身がパーソナリティーを務めるKBS京都のラジオ番組「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演。笑瓶さんが亡くなった時の状況を明かした。

 笑瓶さんが倒れたのは21日朝のこと。一門には同日夜に連絡のメールが届いたが、晃瓶はすでに寝ていたため、メールを見たのは22日の午前4時ごろだったという。

 笑瓶さんは面会謝絶で、家族も病室に入れない状態だった。晃瓶はラジオの生放送が午前10時まであった。笑瓶さんは10時過ぎに亡くなったが、晃瓶が訃報を直接聞いたのは師匠の鶴瓶からだったという。

「兄弟弟子に電話してもつながれへんから、師匠に電話しようと思って。師匠に電話してもつながらなくて。すぐ折り返し師匠から電話がかかってきて、その時に師匠の口から『笑瓶、アカンかったわ』って」

 すぐ上の兄弟子の訃報だけに、晃瓶自身ももちろんショックを受けているが、「師匠と師匠の奥さんの方が僕は心配してます。やっぱ落ち込んでますからね」という。

 さらに笑瓶さんに対し、「兄弟子に声は届きませんけど…、メチャクチャ親不孝です。子供が親より先に亡くなるっていうのが、これが一番親不幸ですから。兄さんにはそこはね、後輩としてちょっと叱りたいですね。兄さん、なに先逝ってんねん。やっぱり兄さん順番守ってえな。そんなん言うたら師匠が逝くの、待ってるみたいですけど、そうじゃないですよ」。

 続けて「やっぱりモノには順序っていうのがあってね。で、師匠から『アカンかった』って聞いた時も、ちょっとさびしそうやなって。声のトーンで分かるやんか。それがあったもんですから。兄さんには届かないかも分からないですけど、『アカンよ、兄さん。何してんねん!』っていうのは、いま言いたいですね」と話した。