れいわ新選組の山本太郎代表(47)が1日、不定例記者会見を開き、同党の水道橋博士参院議員(60)がうつ病と診断され、休職していることを明かした。

 博士はこの日、参院内閣委員会で質疑予定だったが、欠席していた。山本氏は「10月21日に博士から私に電話があった。深刻なうつ状態であると連絡を受けた」と明かした。

 博士は今年7月の参院選に同党から比例代表で立候補し、当選。たけし軍団出身者では東国原英夫氏以来、2人目で、選挙戦から政界に新たな風を吹き込んでいた。

 山本氏は「5月に選挙を出ることを決めて、怒とうの選挙戦に突入した。7月に無事、当選したが、最近まで休むことなく激務を務めていた。そればかりでなく、60歳を迎えて転職。そこから国会論戦に挑む大きなプレッシャーもあった。心身に与えた負担がかかっていた」と指摘した。

 博士は過去にも同じ病気で療養していたことを明かしている。「毎日更新する」と宣言していた日記は21日を最後に更新されず。ツイッターも同日の「代表、優しいわ。感謝。」の書き込みが最後で、支援者からは心配の声が上がっていた。

 山本氏は「先週、博士に対して、医師からドクターストップが出た。年内の仕事は難しいと。博士は医師に(議員)辞職したいと直接伝えたそうですが、今の時点で判断しないほうがいいと休職することにした」と話し、博士は一時、議員辞職も検討していたことも明かした。

 山本氏は「おそらく国会議員がうつ病で、休職することにご批判の声が出てくるかもしれない。私は意義のある決断だったと思っている。この国には過労だったり、仕事を原因とした精神疾患、自ら命を絶つ人が多く存在する。国会議員が病気について開示し、休むことで、今苦しまれている方々に対しても希望を与えるものじゃないかと考えます」とコメント。

 続けて「立ち止まれるきっかけになればいい。命より大切な仕事はありませんから」と理解を求め、ネット上で誹謗中傷や行き過ぎた報道がなされないよう願い出た。