「10年で最も深刻」な黄砂、中国北部で発生 16日以降に日本に飛来

2021年3月15日 19時01分
黄砂でかすむ北京の天安門=3月15日、坪井千隼撮影

黄砂でかすむ北京の天安門=3月15日、坪井千隼撮影

【北京=坪井千隼】北京市など中国北部では15日、過去10年で最も深刻なレベルの黄砂が発生し、当局が警戒を呼びかけた。
 中国の気象当局によると、北隣のモンゴルなどから飛来したことが原因だという。視界不良で北京や内モンゴル自治区などで航空便の欠航が相次いだ。
 北京では、朝から空全体が黄色いもやがかかったようになり、数百メートル先のビルが霞んで見える状態に。北京市当局は市民に不要不急の外出を減らすよう呼び掛け、市内の全学校に屋外活動中止を通達した。
 男性会社員(35)は「外を歩くだけで目が痛くなる。できるだけ外出しないようにするよ」と話した。
 日本の気象庁によると、黄砂は16日昼すぎから、北日本や西日本の広い範囲に飛来する可能性がある。

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