大坂なおみ、2年ぶり優勝 四大大会4勝目 テニス全豪オープン・女子シングルス決勝

2021年2月20日 19時58分

決勝でブレイディと闘う大坂なおみ

 テニスの全豪オープン女子シングルス決勝が20日、メルボルンで行われ、世界ランク3位の大坂なおみ(23)=日清食品=は、同24位のジェニファー・ブレイディ(25)=米国=を6-4、6-3で下し、2019年以来2年ぶりとなる大会2勝目を挙げた。
 第1セットはブレイディの強打に苦しんだ場面もあったが、第2セットは開始から4ゲーム連取で4-0と圧倒。最後はサービスエースで決めた。

2年ぶり2度目の全豪優勝を果たし、トロフィーを掲げる大坂なおみ=いずれも20日、メルボルン(AP)

 表彰式ではブレイディをたたえた後、コーチ、トレーナーらチームに向かい「(コロナでの)隔離を一緒に乗り越えた家族のような存在。試合前に緊張している私の話を聞いてくれたことに感謝している。これをあなたたちに捧げます」と、笑顔でトロフィーを掲げた。優勝賞金275万豪ドル(約2億2800万円)を獲得した。
 全豪オープンは大坂が初めて四大大会を制した大会で、昨年9月の全米オープンに続く連勝での四大大会4勝目。ツアー通算7勝目。1回戦から7試合勝って、得意のハードコートでの連勝を21試合に伸ばした。同じハードコートで実施される東京五輪に向け、好スタートを切った。
 今年の全豪は新型コロナウイルス感染拡大の影響で約3週間延期され、2月の開催となった。選手はオーストラリアに入国後、2週間の隔離期間があり、大会期間中に市中でクラスターが発生したため、準々決勝まで5日間無観客で開催。準決勝からは人数制限して観客が入れられ、ファンの前で「全米オープンは無観客でしたが、今回は皆さんからエネルギーをもらい力になった。心を開き、迎えてくださってありがとう。グランドスラム(四大大会)を戦える機会をくださった皆さんに感謝します」とあいさつすると、大きな歓声に包まれた。

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