もしかして、ケサランパサラン? 秩父の浅賀さん宅で微妙に動く毛玉

2021年2月16日 07時15分

ケサランパサラン?とおもわれる綿毛のようなもの=秩父市の浅賀さん宅で

 秩父市の主婦浅賀菊枝さん(73)宅で、綿毛のような毛玉が見つかった。触れずに置いておくと微妙に動くことから「もしかしてケサランパサラン?」と、近所の話題となっている。
 ケサランパサランは民間伝承上の謎の生物で、タンポポの綿毛などを思わせる白く、ふわふわした毛玉のような外観が特徴とされる。白粉を食べて増え、見つけた人は幸運になるともいわれるが、その実体は分かっていない。
 浅賀さんによると、10日から11日にかけ、自宅の部屋にどこからともなく綿毛のようなものが相次いで舞い込んだ。容器に入れて眺めているとゆらゆらと動いたため、もしやと思い、そのまま保管しているという。雑誌やテレビ番組を通じてケサランパサランのことは知っていたというが、「まさか似たようなものが飛んでくるとは」と驚きを隠せない様子だ。
 姫路市立動物園(兵庫県姫路市)は10年ほど前から、浅賀さん宅で見つかったものとよく似た「白いふわふわ」を展示しており、ネットを中心に「ケサランパサランに会える」と話題を集めている。実は、これはワシなどの猛禽(もうきん)類が食べた餌を消化しきれずに吐き出した羽根の塊。猛禽類の生態を知ってもらうために企画したものだという。
 同園飼育係長の河野光彦さん(54)は「そもそも何ものであるかが分からないのがケサランパサラン。だからこそ、幸運を呼び込むといったいろいろな説が付随してきたのでしょう。その人にとってケサランパサランに見えれば、それでいいんだと思います」と話している。 (久間木聡)

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