伝説の漫画家アパート「トキワ荘」復元ミュージアム、七夕オープン

2020年6月27日 14時00分

漫画家なりきり体験の部屋=いずれも27日午前、東京都豊島区で(潟沼義樹撮影)

 手塚治虫さんや赤塚不二夫さんなど、日本を代表する数々の漫画家を輩出した伝説のアパート「トキワ荘」。その復元施設「豊島区立トキワ荘マンガミュージアム」が同区南長崎に整備され、27日、報道陣向けの内覧会があった。7月7日にオープンし、マンガ文化を広く発信していく。

当時の暮らしを再現した共同炊事場

 トキワ荘は、手塚さんら漫画の巨匠たちが住み集い、若き青春時代を過ごした木造2階建てアパート。老朽化のため、1982年に取り壊された。

ミュージアムの外観

 ミュージアムは鉄筋コンクリート2階建てで、延べ床面積560平方メートル。トキワ荘跡地から300メートルほど離れた場所に建設された。
 マンガ本など1500冊を置くラウンジや企画展示室などがある。解体時に手塚さんが「リボンの騎士」の主人公などを描き、警視庁池袋署(同区)にある記者クラブで保管されていた天井板も展示している。

再現された、よこたとくおさんの部屋

 アシスタントの仕事部屋を再現した「山内ジョージの部屋」は4畳半で、座卓に半紙やペン、定規、資料が無造作に置かれている。床には汁物を食べた後の丼も。実際に誰かが、今まで座っていたかのような臨場感を演出している。
 オープンは3月の予定だったが、新型コロナウイルスの影響で延期していた。月曜(祝日の場合は翌日)休館。入館無料。当分の間は予約制で、28日からホームページで受け付ける。(中村真暁)

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