豊洲市場の隣に「千客万来」が2月1日にオープン 飲食施設棟と温浴・宿泊施設が併設

2024年1月29日 18時30分
 東京・豊洲市場(江東区)に隣接する観光施設「豊洲 千客万来」を運営する「万葉俱楽部(くらぶ)」が29日、2月1日のオープンを前に報道陣に内部を公開した。2018年の豊洲市場開場から5年以上が経過する中、豊洲エリア活性化の起爆剤になるかが注目される。

オープンを前に報道関係者に公開された「豊洲 千客万来」

 「千客万来」は、飲食店や食材販売店などが軒を連ねる「食楽棟『豊洲場外 江戸前市場』」と、24時間営業の温浴施設や宿泊施設がある「温浴棟『東京豊洲 万葉俱楽部』」からなる。江戸の街並みを模した食楽棟には約70店舗が入り、豊洲市場の仲卸業者が運営する店もある。建物はゆりかもめ「市場前」駅と連結している。

オープンを前に報道関係者に公開された「豊洲 千客万来」

◆当初は2018年開業予定…土壌汚染にコロナ禍などで遅れ

 完成までには紆余(うよ)曲折があった。別業者の辞退を経て16年3月に事業者が万葉俱楽部に決まった当初は、18年8月一部開業予定だった。その後土壌汚染問題などで旧築地市場の豊洲移転が延期に。さらに、小池百合子知事が移転基本方針で示した旧築地跡地を「食のテーマパーク」とする構想に事業者側が反発するなどして23年春にずれ込んだ。新型コロナウイルス禍などもあり、さらに1年近く延びた。
 万葉俱楽部の高橋眞己(まさみ)副社長は報道陣に「いろいろあったが、その後は都には非常に協力していただいた」と振り返りつつ「豊洲市場との連携も含め、本来の場外市場という形で発展していきたい」と述べた。(中山高志)

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