藤原竜也が歌舞伎の世界に挑む 来年2月、舞台「中村仲蔵」で仲蔵役

2023年12月14日 07時34分
 江戸時代中期に実在した歌舞伎役者の波瀾万丈(はらんばんじょう)の人生を描く舞台「中村仲蔵~歌舞伎王国 下剋上異聞~」(脚本・源(みなもと)孝志、演出・蓬莱(ほうらい)竜太)が2月6日から東京・池袋の東京建物Brillia HALL(ブリリアホール)で上演される。
 落語、講談の人気演目としてよく知られており、ドラマにもなったが、舞台化は初めて。梨園(りえん)出身ではない仲蔵が裸一貫で歌舞伎界の壁に直面しながらも看板役者に成り上がっていく物語だ。人間社会でのあつれき、裏切り、策謀など普遍的テーマも内包している。
 東京都内で製作発表会見が開かれ、仲蔵を演じる藤原竜也(41)=写真(左)から4人目=は「歌舞伎は踊り、所作などひとつひとつに歴史があり偉大な世界。僕自身、(歌舞伎について)知らないことばかり。10代の頃の演劇少年に戻った気持ちで仲蔵をやり遂げたい」と新たな挑戦に意欲を見せた。
 源は「40過ぎで経験値が高く、スキルもあって体力もある」と役者として脂の乗った藤原に期待を寄せ「フレッシュな陣容で歌舞伎が本来持っているアバンギャルドな感じを表現できたら」と語った。蓬莱は「歌舞伎役者でない舞台役者で歌舞伎を描くのは難しい。世界の人たちが見る演劇というイメージで演出できたら。歌舞伎を演劇に変換したい」と抱負を述べた。
 2月25日まで。出演はほかに、市原隼人(はやと)、浅香航大、尾上紫、今井朋彦、高嶋政宏ら。ホリプロチケットセンター=03・3490・4949。 (山岸利行)

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