松下玲子・武蔵野市長が10日付で退職届 任期2年残し次期衆院選で東京18区から出馬へ

2023年11月9日 17時16分
記者会見する松下玲子市長=9日、東京都武蔵野市で

記者会見する松下玲子市長=9日、東京都武蔵野市で

 東京都武蔵野市の松下玲子市長は9日、市役所で臨時記者会見を開き、10日付で市長の退職届を提出すると発表した。地方自治法に基づき、30日付で辞職となる見通し。立憲民主党のかん直人元首相の後継候補として、次期衆院選東京18区(武蔵野市、小金井市など)に出馬する。
 松下市長は辞職の理由について「市長としてさまざま取り組む中で、国の制度の壁を経験した。それを変えるために国政に挑戦するという決意に至った」と説明。任期途中での辞職となったことについては「任期を全うできず、市民に申し訳ない」とした上で、「解散総選挙がいつあるか分からない中で、急に市長を辞職することになる方が市政に混乱を来しかねないと考えた」と理解を求めた。
 松下市長は会社員、都議を経て、2017年の市長選に初当選。同市初の女性市長で、現在2期目となる。過去2度の市長選では、いずれも自民系の候補をダブルスコアで下した。
 市長としては、認可保育所などの待機児童ゼロや18歳までの医療費無償化などを実現。一方、21年に市議会に提案した住民投票条例案では、市内に3カ月以上住む外国籍の人にも日本人と同様の投票権を認める制度を目指したが、反対多数で否決された。
 松下市長は11月5日、次期衆院選東京18区に、菅元首相の後継候補として出馬する考えを表明。市長の辞職時期については調整中だとして明らかにしていなかった。(岡本太)

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