中国・王毅外相が26日にアメリカ訪問 米国務省が発表 首脳会談に向けて地ならし

2023年10月24日 17時51分
 【ワシントン=吉田通夫、北京=新貝憲弘】米国務省は23日、中国の王毅おうき共産党政治局員兼外相が26〜28日にワシントンを訪問し、ブリンケン国務長官と会談すると発表した。11月のバイデン米大統領と中国の習近平しゅうきんぺい国家主席による首脳会談の実現に向けて調整する。イスラム組織ハマスとイスラエルの衝突などについても意見交換する。

中国の王毅共産党政治局員兼外相=AP

 国務省は「米中関係を責任を持って管理し、開かれた意思疎通の窓口を維持する継続的な取り組みの一環として、二国間、地域、世界の問題について話し合う」とコメントした。
 中国外務省の毛寧もうねい副報道局長も24日の定例会見で王氏の訪米を発表。米側に「中米関係を健全で安定的に発展する道に戻るよう一緒に推し進めてほしい」と述べた。米政府は11月中旬にサンフランシスコで開くアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に合わせた首脳会談の実現を模索している。
 24日付の中国紙「環球時報」はこの日から始まったカリフォルニア州のニューサム知事による訪中を、専門家の言葉を借りて「間違いなく前向きなシグナル」と歓迎。イエレン米財務長官が7月に訪中した際に合意した、両国の経済作業チームの初回会合も同日北京で開催されるなど両国の協調姿勢が強まっている。

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